最優秀賞に圓山さん、深澤さん 大島地区中学弁論・スピーチ大会 天城町で開催
奄美群島日本復帰70周年記念第37回大島地区中学校弁論・ショートスピーチ大会（大島地区教育委員会連絡協議会など主催）が13、14の両日、鹿児島県天城町の防災センターであった。弁論とショートスピーチ（英語）の2部門に群島内から計32人が出場。ショートスピーチは圓山結礼（ゆらい）さん（龍北中3年）、弁論は深澤麗華さん（西阿木名中3年）がそれぞれ最優秀賞に輝いた。 大会は豊かな人間性や社会性、国際的な視野を持つ生徒を育成しようと2年に1回、各市町村が持ち回りで開催している。 テーマは両部門とも▽わたしの郷土・奄美▽わたしの生き方▽国際交流・国際理解▽奄美群島の日本復帰─から出場者が選択した。 13日のショートスピーチ部門では、生徒らが2分間のスピーチを発表後、審査員からの二つの質問に即興で回答。抑揚や相手に伝えようとする姿勢などが評価対象となった。14日は弁論部門。生徒らは5分間の発表で、身近な出来事などを題材に自らの考えを聴衆に訴えた。 圓山さんは、「How I Changed Myself」と題し、内向的な性格を変えるきっかけとなったミュージカル出演の経験について発表。さまざまなことに挑戦して自信を付けることの大切さを訴えた。受賞に「まさか私がと驚いた。緊張したが笑顔を心掛けた」と話した。 中国にルーツを持つ深澤さんは、中国語を使いこなせないことへのもどかしさや母が受けた国籍差別への憤りなどを共有。前向きな母の姿勢から学び、外国語を使って自分にできることをしようと気持ちを新たにした。「差別のない世界を目指す思いを言葉に込めて出し切ることができた」と振り返った。
