部下にパワハラ、交通事故のドラレコ映像を削除など偽装工作 職員2人を処分 第四管区海上保安本部
第四管区海上保安本部は、部下にパワハラをしたり、交通事故のドライブレコーダー映像を削除して偽装工作をしたりしたとして、職員2人を処分しました。 減給5分の1、6カ月の懲戒処分を受けたのは、52歳の男性職員です。 第四管区海上保安本部によりますと、男性職員は2022年8月ごろから10月ごろまでの間、部下の男性2人に対し「早く仕事を終わらせないと評価を下げる」と発言したり、部下からすでに報告されていた業務について「聞いてない」と大声で怒ったりしたということです。 さらに、部下の女性に対し、育児短時間勤務の制度を利用しないよう求めていました。また、減給5分の1、3か月の懲戒処分を受けたのは、56歳の男性職員です。 この職員は今年2月、公用車を運転中に方向転換しようとバックした際、同上していた部下を降ろして誘導させる必要があったにもかかわらず、規定に反して、部下を降ろさず、石垣に接触し物損事故を起こしたということです。 しかし、この職員はドライブレコーダーに保存された映像を削除し、また別の場所に移動したということです。 移動先で部下を降ろして誘導させながら公用車をバックさせ、近くの石材にぶつけて偽装工作をしました。 調査に対し、「規定に反して事故を起こしたことが発覚するのを恐れた」と説明したということです。 第四管区海上保安本部の澤井幸保本部長は、「法令遵守、服務規律の確保に取り組み、ハラスメント行為の防止に関する指導・教育を徹底する」とコメントしています。