八木勇征さん×池端杏慈さん×中村海人さんインタビュー『矢野くんの普通の日々』【♯美的エンタメ部】
超不運体質の矢野くん、心配性の吉田さん、モテ男子の羽柴くんの想いが交差
――映画では、八木さん演じる超不運体質の高校生・矢野剛(やのつよし)と、池端さん演じる矢野くんが心配なクラス委員長・吉田清子、中村さん演じる吉田さんに想いを寄せるスポーツ万能な学校一のモテ男子・羽柴雄大の想いが交差します。まず、オファーされた際の作品の第一印象と、役へのアプローチの仕方から教えてください。 【写真6枚】この記事で紹介した、八木勇征さん×池端杏慈さん×中村海人さんの写真はこちらからチェック! 八木:作品の第一印象は、以前SNSで原作第1巻の表紙を見た時に、とても惹かれて読んでみたことがあったんです。日常生活を描いていて癒しもあるけど、ケガをする場面の描写ではなぜか色気が増していて、見たことがない漫画だなと思いました。だから撮影前は、実写化するとケガのシーンも一つの見どころだけど、どう撮影していくんだろうなと思っていました。現場に入るとアクションチームの方と相談をしながら、無事に撮影ができて、ホッとしましたね。 矢野くん役へのアプローチとしては、まず外見から入って髪型をセンター分けにしました。そして何より、彼はピュアな心の持ち主という点が一番の魅力なので、お芝居になった時にも観ている方にそう思ってもらえるように演じました。矢野くんは嘘をつかない、100%自分の気持ちを相手に伝える性格なので、たとえば目線を合わせた時に、気持ちを伝える時は目線を絶対にずらさない、といったこまかい仕草まで意識していました。 池端:私も原作の漫画を読んでいたのですが、一巻からケガもリアルに描かれていたので、実写化でもこれをどうやるんだろう!? と驚いたのを覚えています。でも、アクシデントがある場面での(吉田)清子ちゃんは、心配性で一生懸命で、矢野くんをほうっておけない。最初は、彼女のように喜怒哀楽をしっかりと表現できるのかなという緊張と不安がありました。 清子ちゃんの役になるにあたって、私はずっと前髪が長くておでこを出した髪型だったのですが、役のために8年ぶりぐらいに前髪を作ったんです。外見から清子ちゃんに寄せたいのもありましたし、撮影に入る前にしっかりと役に感情移入できるように、台本を読み込んで役に取り組むようにしました。 中村:僕もたまたま原作を読む機会があって、つい次の展開が気になる面白い漫画だなと思っていました。今回、原作漫画としてあらためて全巻読ませていただいたのですが、読み進みやすいですし、全部一気に読ませていただいたくらいでしたね。 羽柴くんの役作りですが、僕は普段グループでお仕事していると、そのときどきの自分の気分で動くことが多いんです。でも、羽柴くんは学校の中でもいつも明るい存在というイメージがあったので、普段からまわりの人たちにも明るく接するようにしました。あと彼は鈍感な性格でもあるので、その鈍感さを体験するために、僕も日頃から鈍感に生活するようにしていましたね。 ――鈍感に生活するというのは、何かに気づいてもあえて何も動かないということですか? 中村:そうです、動じないことですよね。だから、たとえ自分がこけたとて、何にこけたのか気づいてないとか(笑)。 八木・池端:ははははは(笑)! 中村:でも、今はそうする必要はなくなったので、今日も池端さんのネイルの色が以前の撮影の時とは違うということにもすぐ気づきました! 池端:すごいです。