海外メディアも宇野の逆転Vを絶賛「誰も彼のレベルに近づけなかった」「故障乗り越え再起のスケート」
NBCスポーツも「躍進」という言葉を使い、「今回の勝利が宇野にとって初のメジャー選手権でのタイトルとなる。彼は、五輪銀メダリストで、2度の世界選手権でも銀メダル、グランプリファイナルでは4度表彰台に上がったが1位には一度もなったことはなかった」と、シルバーコレクターをやっと返上したことを称えた。 五輪スポーツを伝えるOlympic Channelは、宇野の得点が今シーズンの世界記録だったことに触れ、「足首の故障と共に大会入りした五輪銀メダリスト(の宇野)はSPでは(ミスを続け)自身のベストを大きく下回るスコアで4位だった。しかし彼はフリーでの演技内容の変更を決断せず、ほぼ完ぺきなルーティーンの中で3本の4回転ジャンプを着地させ、彼のキャリアの中で最大となる勝利をつかみ取った」と絶賛した。 また同記事も、「宇野の今回の優勝で最も印象深かったのは、昨年12月に3連覇を遂げた全日本選手権以来、右足首のけがに悩まされてきたことだった」と、宇野が抱えていた足首故障について触れた。宇野が公式練習後に、「右足首の怪我で10日間の休養を取ったが、再び捻挫したことで、さらに休みを取らなければならなかった」と明かしていたことを紹介。「彼は、1月の後半に3度目の捻挫をして、今大会前は、ほとんど練習ができなかった。それを乗り越えた宇野はフリー演技後に高揚感で膝を落とした」と続けた。 宇野は、3月20日から、さいたまスーパーアリーナで開催される世界選手権に挑むが、「宇野は、五輪2度の金メダリスト、羽生結弦、前大会の世界選手権覇者のネーサン・チェンが、優勝候補の筆頭とされる母国の埼玉で開かれる世界選手権を5週間の休養と準備期間をつくって待つことになる」と記して記事はまとめられていた。