さまざまな監督像を併せ持つ巨人の原監督、今後も楽しみです【大島康徳の負くっか魂!!】
大きかった貢さんの存在
巨人の監督として、歴代2位の勝利数となった原辰徳監督。名監督の風格も出てきました。これからどんな監督像を作っていくか楽しみです
先日、巨人の原(原辰徳)監督が、監督としての勝利数で長嶋(長嶋茂雄)監督を抜く1036勝目を挙げ、巨人の監督として歴代2位になりました。1位のV9監督の川上(川上哲治)さんの記録も今季中に抜くのは確実なようですが、これはすごいことですよね。 まず、巨人というチームを長く預かっているということがあって、しかもそれを勝たせていくことができないといけないわけですから。 僕が思うには、監督というものはだいたい2つのタイプに分けられます。一つは激情型というか、情熱で選手を引っ張っていくタイプ。星野(星野仙一)さんとか、もっと昔で言えば西本幸雄さんとかですね。もう一つは、野村克也さんみたいに、理論を教えて、チームを前に進めていく監督。だけど原監督は、考えてみたらこのどちらかだけには当てはまらないタイプなんですよね。両方の要素を持っている。これは、原監督が、いろんな人のいいところをうまくミックスさせながら、監督として成長してきたということだと思います。年を経るごとに、名監督になっていっている感じがしますもんね。 藤田(藤田元司)さん、王(王貞治)さん、長嶋さんの下で、それぞれの監督のいいところを学んだと思いますし、星野さんとも仲が良かったですから、話を聞いているでしょう。 そして一番大きかったのは・・・
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週刊ベースボール