剣道の竹刀のようにクラブを持ってみましょう（写真：ゴルフネットワーク）

　ドライバーが右にすっぽ抜ける。それをコースで修正できず、ずっと右へのミスに悩まされる。そういう経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。 　こういう場合、ほとんどのゴルファーは自分のスイングを疑うようですが、原因として多いのは、構えのミスです。まずはターゲットに対して真っ直ぐ構えているかどうかをチェックしてください。 　どうやってチェックすればいいのか？  　皆さんは、男子プロの大西魁斗選手がクラブを剣道の竹刀のように持ち、そのクラブを慎重にターゲットに合わせているのを見たことがありませんか。実は、あの所作が大事なのです。 　この動きを、順を追って説明しましょう。 　まずボールの後方からターゲットを確認します。そして、そのターゲットに身体を正対させて、ターゲットとボールとクラブが一直線になるようにします。 　最後にそのラインが頭の中から消えないうちにセットに入り、ラインに対してフェースを垂直に合わせ、左足、右足の順でスタンスを決めます。 　もし、そのライン上で、ボールのすぐ先に目印になるようなものがあれば（俗にいうスパット）それにフェースを合わせましょう。このようにして、構えれば、構えが右を向くことはないはずです。 　ゴルファーの中には、それらしき動きをしている人も多いのですが、何気なくやっているという人が多いのも事実。プロゴルファー、特に男子プロがこの動きを真剣にやるのは、300ヤード近くを飛ばす彼らの場合、少しのズレがOBになるなど、致命的なズレになることがあるからです。 　トップクラスの選手となると、この動きを完全にルーティン化しています。レジェンドといわれるゴルファーの中には、ターゲットを確認する位置や、何歩でアドレスに入るかも決まっている人も。ルーティン化することで、緊張感が和らぐという人もいます。 　練習では良かったのに、コースに出ると上手くいかないことが多いという人は、スイングを修正する前に、アドレスをチェックしてみましょう。意外と簡単に、悩みが解決するかもしれませんよ。 ★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #61」より（放送・見逃し配信中）