あなたが「貯まる人」か「貯まらない人」かがわかる質問【貯蓄は「固定費」それとも「変動費」?】
貯まらない人は、「貯蓄」を「変動費」だと考えている
一方で、「お金が貯まらない人」は、貯蓄を「変動費」だと考えています。 つまり、毎月の貯蓄額を“固定化”していないのです。 「今月はイベントが多かったから、貯められなかった」「今月も何かと買い物をして貯まらなかった」「今月は節約を意識したから、少しお金が残った」といった具合に、その時々の状況によって、貯蓄額が変化します。 貯蓄額にムラがあると、貯蓄ペースが定まりません。 「口座残高が多いな。ゆとりがあるから、外食しようかな」と、せっかく貯めたお金を気の向くままに使ってしまうケースもよく見られます。 このように貯蓄を「変動費」として考えると、貯めることが不確実で、1年後、3年後にどれだけ貯まっているかが予測できません。「お金がなかなか貯まらない」「貯蓄が苦手だな」と感じてしまう大きな原因になるのです。
貯蓄は「固定費」と考えれば「貯まる人」に
もしあなたが、貯蓄を「固定費」だと考えているなら、ぜひそのままのとらえかたで進みましょう。 貯蓄を「変動費」だと考えていたら、ぜひ、「固定費」だと考えるようにしてみてください。毎月3000円でも、5000円でもいいので、「固定費」として、貯蓄を確保していけば、お金は確実に増えていきます。 銀行の自動積立定期預金に申し込んでもいいですし、一部のネット銀行にある「自動入金サービス」を利用して、大手銀行などのメインバンクから、毎月一定額を自動的に移す仕組みを使ってもいいでしょう(自動入金サービスがある場合は、無料でお金を移してもらえます)。 毎月、固定で貯めることができれば、貯蓄は右肩上がりに増えていきます。「貯めなきゃ」と思いつづけたり、「今月はお金を使うことが多かったから貯められなかった」などと反省したりする必要もなくなります。気持ちも楽になります。 貯蓄が「変動費」だと考えていることに気づいた人は、大きなチャンスです。ぜひ「固定費」としてとらえて、自動的に貯められる仕組みをつくってみてくださいね。
西山美紀(マネーコラムニスト)