「1200万ウォンをドルに」換金依頼に違和感…韓国・銀行員の「直感」が詐欺阻止
【12月01日 KOREA WAVE】ソウルで銀行員の機転によってボイスフィッシング詐欺の現金引き出し役3人が逮捕された。 11月26日午後1時ごろ、ソウル地下鉄新林(シンリム)駅近くの銀行に現金1200万ウォン(約132万円)を持った40代の男が訪れ、ドルへの両替を依頼。不審に思った銀行員が用途を尋ねると、男は要領を得ない説明を繰り返した。 調べてみると、男は既に約2300万ウォン(約253万円)を両替していたことがわかり、銀行員は直ちに警察に通報。駆け付けた警察が男性の携帯電話を調べると「両替を手伝えば融資する」と指示するボイスフィッシング詐欺グループからのメッセージが残っており、逮捕された。 また、同日午後4時ごろには、冠岳区新林洞(クァナクグ・シンリムドン)の銀行で詐欺グループからの指示で5000ドル(約73万円)を引き出そうとしていた60代の男が銀行員の素早い対応で逮捕された。こちらもSNSから「30分後、近隣で受け取り役に渡せ」という指示が見つかり、受け取り役の60代の女もその場で逮捕された。 受け子3人はいずれも「融資のため取引実績が必要」というメッセージを受けて行動していたことが判明。ソウル冠岳警察署は、3人を通信詐欺被害返金法違反の疑いで書類送検し、不拘束の状態で捜査を進めている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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