「長時間労働・先輩教諭から激しい叱責、指導」公務上災害に認定 教諭になって半年で自殺した男性の遺族が損害賠償求め提訴
RKB毎日放送
教諭になって半年の男性が自殺したのは長時間労働と指導担当教諭によるパワハラが原因だとして亡くなった男性の遺族が春日市などを相手取って損害賠償を求める訴えを起こしました。 【写真で見る】自殺した男性教諭の遺書 母親のコメントを代読する原告代理人・前田牧弁護士「子供の頃から憧れて目標にして頑張っていました。採用された時、うれしそうで、弾んだ顔をして頑張ると言っていました。それをたった半年での事でした。今後このようなことが無くなることを願います。」 訴えを起こしたのは福岡県春日市の小学校に勤務していた男性教諭の両親です。 代理人の弁護士によりますと男性は2019年4月、春日市立小学校の教諭になりましたが、半年後の9月に、学校内で自殺しました。 男性の遺書男性は担任クラスのトラブル対応や運動会の準備などによる長時間労働、それに指導担当教諭からのパワハラとも取れる厳しい指導に悩んでいて、遺書も見つかっていました。 訴状より男性の死について地方公務員災害補償基金は「長時間労働が続き先輩教諭から激しい叱責、指導を繰り返し受け、自死に至ったものと考えられる」として2021年に公務上災害に認定しています。 男性の両親は春日市に対し、謝罪や指導内容の調査などを求めていましたが納得できる回答が得られなかったということです。 このため両親は春日市と福岡県を相手取ってあわせて9000万円あまりの損害賠償を求めて提訴しました。 春日市は「訴状の内容を確認して誠実に対応していきたい」とコメントしています。 ■悩みを抱える人の相談窓口 厚生労働省は、悩みの相談先として #いのちSOS(特定非営利活動法人自殺対策支援センターライフリンク) 電話:0120-061-338 よりそいホットライン(一般社団法人社会的包摂サポートセンター) 電話:0120-279-338 など、SNSを含めた複数の相談窓口を紹介しています。
RKB毎日放送