【インドネシア】長城汽車、タンク専門拠点を東南ア初開設
中国の自動車大手・長城汽車(GWM)の販売を手がけるグレート・ウォール・モーターズ・リテール・インドネシアは8日、長城汽車が展開するオフロードブランド「坦克(タンク)」に特化したショールーム「GWMタンク・スタジオ」を東南アジア地域で初めて開設した。利用者同士のコミュニティー形成とブランド力向上を狙う。 ジャカルタ中心部にある高層ビル「タムリン・ナイン」内の商業施設「AGORAモール 」にオープンした。敷地面積は479平方メートルで、アクセサリー販売コーナーやVIPルームなどを備える。 同社のステファヌス・ゼネラルマネジャーは、国内の道路整備状況は地域によって差があり、「農園や採掘事業者からの四輪駆動(4WD)の需要だけでなく、レジャー用のアウトドア需要も取り込める」との考えを述べた。 長城汽車は2024年にインドネシア市場で販売を開始。タンクとスポーツタイプ多目的車(SUV)「哈弗(ハーバル)」の2ブランドを展開し、販売拠点は計12カ所となった。 インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)のデータによると、24年の長城汽車の卸売り販売台数はタンクが692台、ハーバルが104台だった。タンクでは現在、オフロードSUVの「タンク500 HEV」と「タンク300 HEV」の2車種を展開する。