佐々木朗希がメジャー挑戦で退団も、「来年のロッテは怖い」指摘が
今季は11連勝もマーク
吉井監督が昨年から就任して2年連続Aクラス。今季は5月14日のオリックス戦(那覇)から4つの引き分けを挟み、19年ぶりの11連勝をマークしている。シーズン終盤に失速したが、地力はある。野球評論家の大久保博元氏は週刊ベースボールのコラムで、ロッテの戦いぶりを高く評価していた。 「弱いチームが勢いに乗って何連勝かするときはあります。でも、11連勝はまぐれでもなかなかできないこと。真の実力が付かないと10連勝以上はできない。特にプロのリーグ戦で実力は拮抗しているので、大型連勝ができる確率は低いのです。私がすごいな、と思うことは11連勝ではなく、4つも負けずに引き分けたことです。約2週間以上も負けの雰囲気を味わっていないんです。これは非常に精神的に大きく響いていきます」 「実際に交流戦に入ってからヤクルトとの第2戦目は9回に同点に追いつき、引き分けに。さらには第3戦目も同じような展開でこちらも引き分けに持っていきました。ここまでくると9回までに1点差なら何かが起こるんではないか、という気持ちになってきます。案の定、阪神との2試合では9回に追いつき、延長でサヨナラ勝ち。勢いもありながら、しっかりと勝ちゲームにつなげる試合展開が行われているからこそできるのです」 頂点にたどり着くためには、現有戦力の底上げと戦力補強が必要なことも事実だ。「佐々木がいなくなったから弱くなった」と言われるのはナインも心外だろう。ファンの熱狂的な声援を背に受け、1人でも多くの選手が覚醒することを期待したい。 写真=BBM
週刊ベースボール