独製造業PMI、5月45.4に改善 新規受注の落ち込み和らぐ
[ベルリン 3日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた5月のドイツのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は、速報値から変わらずの45.4となり、4月の42.5から上昇した。好不況の分かれ目である50を引き続き下回ったが、生産や新規受注の落ち込みが和らぎ、業況底打ちの兆しが出た。 新規受注は、過去2年間で最も穏やかな減少にとどまった。 ハンブルグ商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、「まだ理想的な水準には達していないが、好転の兆しがある。新規受注はなお減少しているが、今後数カ月で需要が増加する可能性がある」と述べた。 多くの企業が需要を過小評価していたため、完成品や中間財の在庫取り崩しを強いられたもよう。 調査した企業は11カ月連続で人員削減の意向を示し、生産現場はさほど逼迫していないとみられる。それでも今後12カ月の成長に関する楽観度は2022年2月以来の高水準となった。 調査企業は、金利低下による投資と需要の回復に期待を示した。