芽生えた「見とけよ」11年目の大瀬良大地 広島カープ “開幕投手” は同期の友&ライバル・九里亜蓮に… 隠さぬ本音
昨シーズンまで大瀬良が5年連続で務めてきた “開幕投手” の座は、同期入団の 九里亜蓮 に託されました。 大瀬良大地 投手 「候補的には亜蓮とトコ(床田寛樹)と(森下)暢仁。3人、まずは上がっていただろうと思う。誰がなってもチームとしては文句がない選手たちだと思いますし、昨年・おととしとかの成績もそうですし、今のぼくの状態もそうですし、いろんなところを考えても仕方ないというか、そこの土俵にはまずは立っていないと思っていたので」 チームの顔を象徴する “開幕投手” ―。その座を譲る形となった大瀬良ですが、近年の自身の成績、さらには右ひじの経過もあり、冷静に首脳陣の決断を受け止めました。 2022年 8勝 9敗 防御率4.72 2023年 6勝 11敗 防御率3.61 大瀬良大地 投手 「いろんなことを見てもあまり、そこに希望を抱くというか、ワンチャンスあるかなっていうふうに思ってしまうと、あせりというかそういったものも出てきてしまうし、欲も出てきてしまうので、そこはもう、あきらめてじゃないですけど、本当にひじのことだけに集中していたので。いざ、( “開幕投手” が)決まったときはやっぱり、くやしさはあったんですけどね」 心で受け止めながらも、にじみ出てしまうくやしさ―。しかし、入団から10年、常に横にいた九里が勝ち取った “開幕投手” に大瀬良は新たな感情も芽生えたといいます。 大瀬良大地 投手 「ここ数年はそれこそ数字でいうと、ぼくは負けていますし、そういうところで、よりこれまでとも違った刺激みたいなものはすごく感じているし。今回、“開幕投手” というところを彼が勝ち取ったわけなんですけどね、『見とけよ』と、ぼくもそういう思いにさせてくれています」 その思いは、ともに成長してきた九里も同じでした。 広島カープ 九里亜蓮 投手 「シーズンの成績においても負けないぞって気持ちで毎年、やっていましたし、本当に彼はチームのエースとしていろんな重圧がある中でやってきていると思いますし、もう、ぼくがどうにか切磋琢磨してやっていくことによって何か感じてくれるものがあればいいなとも思いながらやっているので、本当に “いい友” であり、“よきライバル” であり…、そういう存在かなと思います」