年金だけで生活する高齢者世帯は41.7%。私は大丈夫?年金生活に向けた対策4選
年金生活を見据えた4つの対策
ゆとりのある老後生活を送るために、次の4つの対策を進めておくのが有効です。 1.年収を高めて積極的に納付額を増やす 2.家計を見直して貯蓄を積極的に進める 3.NISAやiDeCoで投資する 4.健康を維持して老後も元気に働けるようにする それぞれの対策について、詳しく紹介します。 ●年収を高めて積極的に保険料納付額を増やす 現役のうちに年収を高めることが、老後の年金対策につながります。 日本の公的年金のうち、厚生年金は、平均標準報酬月額に比例する仕組みです。 そして、標準報酬月額は概ね月収に比例します。 したがって、年収が高ければ標準報酬月額の増加に伴い保険料納付額が増えます。 その結果厚生年金の支給額が増えるため、よりゆとりある老後生活を送りやすくなります。 ●家計を見直して貯蓄を積極的に進める 家計を見直して、積極的に貯蓄を進めるのも有効です。 年金生活を始めるときに潤沢な貯蓄があれば、老後の家計が赤字でも、貯蓄を取り崩してゆとりのある生活が可能です。 貯蓄は一朝一夕で増えていくものではありません。 若いうちから長期にわたり貯蓄を進めていけば、より大きな金額を老後に向けて残しておけます。 通信費や光熱費など継続的に発生する費用を見直す、使途不明金をなくすなど、家計を見直して月々安定的に貯蓄を進めていきましょう。 ●NISAやiDeCoで投資する 投資を積極的に進めれば、さらに早いペースで資産を増やせる可能性があります。 預金金利が低い現状においても、資産運用を行えば投資収益の獲得が期待できます。 長期で投資を継続すれば複利効果が働いて、より潤沢な老後資産を確保できるでしょう。 老後資金を形成する上では、投資収益への税金支払いが免除されるNISAを活用するのがおすすめです。 2024年の制度変更により、元本ベースで合計1800万円まで非課税が適用されるようになったため、NISAだけでも充分な老後資金を貯められるでしょう。 年金の受給額を増やすうえでは、iDeCoを活用するのもひとつです。 iDeCoでは、自分で資金を拠出して、金融機関が用意した投資信託などの商品ラインナップに投資します。 将来一時金として受け取るか、年金として毎月受け取ることが可能です。 安定した老後生活を送るために、NISAとiDeCoをうまく組み合わせて投資を進めるのがおすすめです。 しかし、一方で投資はリスクを伴います。大切な老後資金を減らすことがないよう、リターンのみに着目するのではなく、リスク許容度に応じた運用を心がけましょう。 ●健康を維持して老後も元気に働けるようにする 老後にも元気に働けるように、健康維持に努めるのも老後の対策として有効です。 老後も働ける状態をできるだけ維持すれば、貯蓄が少なくても対処が可能です。 日頃から健康を維持して、老後でも働けるようにするのも、有効な対策のひとつといえます。