部屋全体を暖かくしたい!サーキュレーターを使いたいけど、暖房効果は薄れる?
暖房器具を使っていても、部屋の一部しか暖かくならなかったり、暖まるまで時間がかかったりした経験はありませんか? 暖房器具の設定温度を上げれば短時間で部屋が暖まるかもしれませんが、電気代が高くなるのは困ります。そこで、効率よく部屋全体を暖めたいときは、サーキュレーターを併用してみましょう。 この記事では、サーキュレーターが暖房効率を高める理由と、サーキュレーター使用時の電気代について解説します。
サーキュレーターで暖房効果が高まる理由
サーキュレーターが部屋全体の空気を循環させることで、部屋全体の温度のムラが解消されるため、部屋全体が均一に暖まります。暖かい空気は上方に、冷たい空気は下方に向かう特徴があります。そのため、寒い時期に暖房器具を使っても、暖められた空気が天井周辺にとどまり、部屋全体が暖まるまで時間がかかるのです。 そこで、サーキュレーターを使って部屋全体の空気を循環させると、上方にたまっていた暖かい空気が部屋全体に行き渡り、短時間で快適な室温になります。サーキュレーターから温風が出るわけではないため、暖房と併せて使用した場合、かえって暖房効率が悪くなると思う人もいるでしょう。 サーキュレーターは暖房器具で暖まった空気が部屋の一部に停滞するのを防いでくれるため、暖房効果を高めるのに効果的です。冷房使用時だけでなく、暖房使用時にもサーキュレーターを併用すると、効率よく快適な室温を実現できます。
サーキュレーター使用時の節約効果
暖房とあわせてサーキュレーターを使用することは、電気代の節約に効果的です。サーキュレーターで室内の温度ムラが解消されると、暖房器具の設定温度を上げなくても暖かさを感じやすくなるからです。1時間当たりの電気代は、消費電力÷1000×電気料金単価(キロワット)で求められます。 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている電気代の目安単価は31円/キロワット(税込み)です。6~9畳用のエアコンの消費電力を477キロワットとして電気代を計算すると、1時間当たりの電気代は14.79円となります。 サーキュレーターを使ったときの電気代ですが、機種によって異なるものの、1時間当たりの電気代は1円未満のケースがほとんどです。また、多くの機種が最大運転時の消費電力を約21ワットとしていることから、サーキュレーターを1時間使用した場合の電気代は0.65円と計算できます。