【インド】セイノーロジ、デリーまで同一コンテナ輸送
セイノーロジックス(横浜市)は20日、日本からインドへの海上混載輸送サービスで、貨物の積み替えなしで同じコンテナのままデリーまで輸送するサービスを開始したと発表した。経由港や荷揚げ港でコンテナを開封しないため、荷の破損リスクを軽減でき、輸送日数も従来ルート比で最大16日間短縮できる。 新サービスは、横浜港、神戸港から、西部グジャラート州のピパバブ港に向かうルート。ピパバブ港で荷揚げしたコンテナは開封することなく鉄道に接続し、インド国鉄の基幹ターミナル内にある内陸コンテナデポ(ICD)トゥグラカバード(デリー首都圏)まで運ぶ。貨物がコンテナに入ったままニューデリーまで輸送されるため、貨物の位置情報のトレース(追跡)が容易になる利点もある。 これまでの従来ルートでは、日本からピパバブ港、パキスタンのカラチ港に寄港した後、西部ナバシェバ港(マハラシュトラ州)で荷揚げし、トラックや鉄道コンテナに積み替えて、ニューデリーまで輸送していた。 新サービスの開設で、ニューデリーまでの所要日数は一般的なナバシェバ港経由の輸送サービス(従来ルート)と比べて、横浜港発が45日間から29日間、神戸港発が40日間から24日間に、最大16日間の短縮が見込まれる。 ■国内は8拠点に輸送網 インド側では、地場グローブリンクWWシッピング・インディアが窓口となる。セイノーロジックスは昨年5月、南部チェンナイ港、ナバシェバ港向けに、出港後、仕向け地(港)までコンテナの詰め替え作業がない「ダイレクト(直行)混載サービス」を開始するに当たって、グローブリンクと現地での代理店契約を結んだ。 インド国内では、▽トゥグラカバード▽チェンナイ▽ナバシェバ▽パトパルガンジ(デリー首都圏)▽南部ベンガルール(バンガロール)▽同ハイデラバード▽西部グジャラート州アーメダバード▽北部パンジャブ州ルディヤナ――の計8拠点に向けた輸送ネットワークを持つ。