大阪・関西万博、60万食の備蓄確保へ…15万人が3日間孤立想定
2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、開催期間中に災害が発生した場合に備え、60万食の備蓄を確保する方針を明らかにした。今夏に策定する防災実施計画に盛り込む。
27日の理事会で報告された。万博会場となる夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)は人工島で、災害時には交通ルートが遮断される恐れがある。万博協会は、南海トラフなど震度6弱の地震や台風が発生し、来場者15万人が島内に取り残されたと想定。孤立解消まで3日間、生活できるだけの水や食料、粉ミルクなどを備蓄する。
会場内には診療所や応急手当所を計8か所設置し、救急車も配備。最大1700人の警備スタッフらが常駐する。約600台のカメラとスピーカーを設置し、災害時に会場内の状況を把握するとともに、来場者に避難を呼びかける。