<’21センバツ・がんばれ神戸国際大付>「勝利祈って応援する」 ブラバン禁止、吹奏楽部気持ち新た /兵庫
新型コロナウイルスの感染対策で、センバツではアルプス席でのブラスバンド演奏が禁止された。開幕まで1カ月となり、練習に力が入っていた神戸国際大付の吹奏楽部員らはショックを受けつつも「楽器は使えなくても、勝利を祈って応援する」と気持ちを新たにした。 18日、午後4時半から音楽室で吹奏楽部と野球部が合同で練習していた。トランペットやフルートで高校野球の応援歌として使われることが多い「サウスポー」などを演奏。野球部員25人が音に合わせてメガホンをたたき、試合に備えていた。 一方、同日開かれたセンバツの臨時運営委員会は応援で飛沫(ひまつ)飛散を防ぐため、ブラスバンド演奏の禁止を決めた。練習後、吹奏楽部顧問の大和慎吾さん(43)が部員に伝えると、堀谷光里さんは「ショックです」と肩を落とした。ただ、部長の岡村歩美さんは「演奏できなくても、全校生徒の一員として、選手が勝つために応援します」と前を向いた。 19日には、明石市の市立市民会館で同校の卒業式があった。3年の山根慎平さんは「僕たちがかなえられなかった甲子園出場を後輩たちが決めてくれた。国際の打線をみんなに、見せつけてほしい」とエールを送った。【中田敦子】 〔神戸版〕