松下奈緒×木村文乃、『スカイキャッスル』を語る 「“あるある話”ができるストーリー」
木曜ドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)に出演中の松下奈緒と木村文乃のインタビューコメントが公開された。 【写真】『スカイキャッスル』本編ではバチバチな雰囲気の木村文乃と松下奈緒 本作は、華麗なる勝ち組セレブ妻たちが暮らす高級住宅街「スカイキャッスル」を舞台に繰り広げられる“ドロ沼マウントバトル・サスペンス”。松下を筆頭に、木村、比嘉愛未、高橋メアリージュン、小雪が集結し、生き馬の目を抜く壮絶バトルで激突する。 また、本作では子どもたちも静かに激しい受験バトルを展開。その戦いにおいて大きなカギを握る南沢青葉(坂元愛登)、山田未久(田牧そら)の塾に行かずとも成績優秀な2人が、セレブ妻・紗英(松下奈緒)と二人三脚で超難関校の合格を目指す長女・浅見瑠璃(新井美羽)と受験バトル、さらには恋の三角関係を繰り広げる。 松下は初共演の木村について、「面白いです。『そこでこれ言う?』みたいな一言が爆発的に面白いんですよ」と意外な一面があったことを明かす。木村は、「現場がすごく明るくなるんです」と松下がスタッフ・キャストの多くとコミュニケーションを取っていることを絶賛した。 TVerなどで配信中の第1話については、「(引っ越しの挨拶で)泉さんからトマトをもらうシーン」を繰り返し観てほしいシーンのようで、「自分の中ですごく面白くて好きなシーンです」と松下は振り返った。 コメント ●演じる役柄について 松下奈緒(以下、松下):私が演じる浅見紗英は、欲しいものはどんな手を使ってでもすべて手に入れたい「欲望」と「野心」のある役です。私自身は毎回ゾクゾクしながら撮影しているところなので、ぜひ今後の展開も含めて楽しみにしていただきたいです。 木村文乃(以下、木村):私が演じる南沢泉は、スカイキャッスルの中では、ちょっと異端で、お受験ママというよりは、ナチュラルに育てることを信条としている子どもファーストなお母さんですね。子どもたちとの距離が一番近くて、お節介を焼きがちです。 ●作品の見どころ 松下:普通だったら見せたくない心や感情の部分が、それぞれちらっと見えたり、ドンと見えたりします。みんな幸せに向かって全力で走っている様がすごく素敵にも見えるし、どこか面白くも見えるし、そのバランスが魅力だなと思いますね。 木村:原作をご存じの方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、そのジェットコースター物語を軸に、勤務先や学校、ママ友との関係の中で感じていても言えないようなことを、まるでパンドラの箱を開けるような気持ちで見ていただけると思います。 ●演じるにあたり準備したこと 松下:原作の『SKYキャッスル』は、「韓国ドラマってすごく面白いな」と思わせてくれた作品です。今回改めて見直してみて、「この『面白い』と思った気持ちを持って、日本の『スカイキャッスル』に臨もう」と覚悟ができました。皆さんにも「面白かった」という気持ちをお届けしたいですし、役作りをする上で味方してくれたらいいなと思っています。 木村:泉は登場人物の中でもナチュラルな役ではあるので、なるべく(共演する)子どもたちが距離を感じなくて済むように、とは思っていました。でも、松下さんや比嘉愛未さんの方が子どもたちとの距離が近いですよね。 松下:(笑)。 木村:ドラマの中では親子という立ち位置なんですが、普段は友達みたいにお話しされてるんです。私も良い関係で子どもたちとお芝居が出来るように勉強させてもらっています。 ●共演してみてのお互いの印象や意外だと思った一面 松下:今回、(木村とは)はじめましてなんですけど……面白いです。「そこでこれ言う?」みたいな一言が爆発的に面白いんですよ。言葉選びの一つひとつが私の中でツボにハマることが多くて「一緒にいて楽しい方だな」と思いましたし、今回ご一緒できて本当にうれしいです。 木村:(松下は)キャストの方、スタッフさん、子役の子たち、とにかく皆さんとお話しされていますよね。みんな一緒になってお話ししているから、現場がすごく明るくなるんですよ。 松下:(相手が)集中したいときとか、台詞が多いときとか、そういうときは静かですからね(笑)。 木村:(笑)。 松下:でも、現場はメリハリを感じます。みんなそれぞれスイッチが違ったり、笑うツボが違ったり……。 木村:そうですね(笑)。笑うツボが違うことでまた笑うっていう、とにかく賑やかです。 ●第1話の中で、「このシーンは繰り返し見てほしい!」と思うシーン 松下:(引っ越しの挨拶で)泉さんからトマトをもらうシーンがすごく好きです。 木村:あれ、撮影の初日なんですよね。 松下:そう。初めてお芝居をご一緒するシーンだったので、「文乃さんがどう来るのかな」とか、とにかくいろんなことを考えて、すごくアンテナが立っていた日で……。あのシーンは「スカイキャッスルとは違うところにいた人が引っ越してきた」という瞬間なんですけど、そこでトマトをもらうのが、自分の中ですごく面白くて好きなシーンです。 木村:今後、泉は紗英さんの触れられたくないところに、チクリチクリと侵入していくことになります。第1話の紗英さんの表情を見て「なんでこういう顔だったんだろう」という気持ちを持っておいていただけると、後々「そういうことだったんだ!」って分かって、紗英さんのことを好きになる、応援したくなると思うんです。ぜひ、紗英さんの表情に注目していただきたいですね。 ●視聴者へメッセージ 松下:これからいろんなことが起こり、いろんな感情が入り混じり、複雑だけれども「人の気持ちってシンプルだな」というところが見えてきます。客観的にご覧になっていただいてもいいですし、共感して見ていただくのも面白いですし、いろんな気持ちになっていただけるとうれしいです。 木村:それぞれのご家庭の中での「あるある話」ができるストーリーだと思うので、ぜひ繰り返し見ていただいて、気持ちよく愚痴を言える場にできたらいいな、なんて思っています(笑)。
リアルサウンド編集部