松阪に「三重大サテライト」 企業と連携、研究活動 カリヨン2階に来月設置
伊藤学長、竹上市長が覚書締結
三重大学(伊藤正明学長)は来年1月に、三重県松阪市日野町のカリヨンプラザ2階に地域拠点サテライトの「松阪多気サテライト」を設置する。23日午前11時15分から市役所で、伊藤学長(69)と竹上真人市長が場所提供についての覚書を締結した。 同施設は同大が、県内各地域を研究フィールドに位置付け、自治体や企業、団体などと連携協力しながら地域課題の解決や地域振興を目指すもの。現在、北勢、東紀州、伊賀、伊勢志摩の県内4カ所に設置しており、松阪市で5カ所目。 市と三重大は2013(平成25)年8月に、行政施策の立案や推進、教育、歴史、文化、自然を活用した学術研究活動、人材育成などについて包括連携協定を締結。市は、地域サテライトへの協力を通じて大学の研究室と市内企業がタイアップした研究開発や、学生が市内企業にインターンとして入り経営や経済を学ぶ取り組み、市内の小中学生が大学をイメージできるような試みなどさらなる連携に期待する。 この日は伊藤学長と酒井俊典理事が市役所を訪れ、竹上市長と覚書を交わした。 伊藤学長は「松阪は文化や経済、ものづくりとバランスが取れた地域。行政や企業などと連携して人材育成を図り、地域の役に立つ活動をしたい」と話し、竹上市長は「サテライトができることによって学生が企業へのインターンを通じた研究開発や経営や経済の仕組みを学んだり、市内の子供たちが大学に触れる機会が増えれば」と期待した。 1月24日には嬉野権現前町の嬉野ふるさと会館で記念セミナーを開く。