福岡市の筥崎宮で新春恒例の玉せせり 陽玉奪い合い…今年は「豊作」
福岡市東区の筥崎宮で3日、新春恒例の「玉取祭(玉せせり)」があり、競り子と呼ばれる締め込み姿の男衆約150人が、触ると幸運を運ぶとされる木製の「陽玉(ようのたま)」を奪い合った。 【動画】新春恒例の玉せせり 競り子は「陸(おか)組」と「浜組」に分かれ、約250メートル離れた末社の玉取恵比須神社から筥崎宮の楼門まで玉を奪いながら進んだ。勢い水を浴びて「オイサ、オイサ」と威勢良く声を発する姿に、見物客から拍手や歓声が起きた。 祭りは室町時代に始まったと伝わる。最後に楼門で神職に玉を手渡すのが陸組なら豊作、浜組なら豊漁の年になるとされる。今年は陸組が渡した。男衆は「祝いめでた」を歌い、行事を締めくくった。 (長美咲)
西日本新聞