天王寺動物園がエンリッチメント大賞 工夫の取り組み評価
牧園長「101年目以降が勝負」
今回の受賞に牧園長は「動物たちにとっても、ずっと行ったり来たりは健全な行動ではありません。しかし、飼育環境を複雑にしてあげることで、限られた環境の中でも自然に近い行動を引き出すこと。それが動物たちにとって幸せ、豊かになることにつながる。現場の飼育員は本当に頑張ってくれてます」と笑顔で話した。 同園は今年の1月1日に開園100周年を迎え、メモリアルイヤーということで、動物を実際に運行する地下鉄に乗せたリアルな「動物列車」や初めての夜間開園「ナイトZOO」では夜だけで入場者1万人を超えるなど注目を集めた。 「今年は『100年だー』と様々なことに取り組めたんですが、来年はそれがなくなるので、101年目以降が勝負の年ですね」と意気込みを語る牧園長。今月からリニューアルした職員ユニホームに袖を通し「今年考えたことをより安定して実行できるように我々自信を高めていく」と強い意気込みを見せていた。 市民ZOOネットワークによると、東京都の上野動物園も「ゴリラの群れづくり ・飼育改善の継続」で同賞を受賞。山口県の下関市立しものせき水族館が「テッポウウオにおける摂餌生態展示」奨励賞が贈られた。