VW監査役会、国内大規模工場閉鎖案にためらいも=独誌
[12日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の監査役会は、最終合意には至っていないものの、同社のコスト危機に対処するためにドイツ国内の大規模工場を閉鎖する案にためらいを見せている。独経済誌マネジャー・マガジンが12日に報じた。 同誌によると、取締役会のメンバーは11月中旬の会議で、従業員300人規模のドレスデン工場での生産停止と、約2300人を雇用するオスナブリュック工場の売却について協議した。 オスナブリュック工場の買い手候補はなかなか見つからないという。同工場の稼働率は30%程度にとどまる。 報道によると、工場閉鎖案はなお不確定で、メンバーの間でも意見は分かれている。筆頭株主のポルシェ家とピエヒ家はより厳しいコスト削減策を求めている。当事者らはクリスマスまでに解決の解決を望んでいるという。 9日、会社側と労組側の労使協約交渉が物別れに終わったため、ドイツ全土で記録的な数の労働者がストライキに突入した。両者は16─17日に交渉を継続することで合意している。