新車購入から30年! 父から引き継いだメルセデス「W124」を見事に再生して、いまではファミリカーとして大切な相棒に
オーナークラブを通じW124の魅力に開眼してリフレッシュ
そんな渡辺さんがW124の虜になってしまったのは、W124-CLUB-JAPANに入会してみて情熱的なオーナーさんたちに出会ってから。その魅力を再認識してW124が大好きになってきてしまったのだそうだ。 自ら所有している280Eのアラが気になってきて鈑金塗装工場に外装の修理を頼み、全塗装ではなく傷んだ部位のみ補修する部分塗装を行い、上手にコストを節約しながらボディがよみがえってきた。ボディが復活したら、新品部品が在庫されていたので左右で20万円オーバーのヘッドライトを惜しみなく装着。グリルまわりも新品にして仕上げ、傷んだウォールナットパネルも、木曽漆器を塗る職人の工場で修理をしてもらって往時の美しさを取り戻した。 渡辺さんの280Eは右ハンドル車でフロントシートも傷んでしまっていたが、左ハンドルのクラブの方の部品取りから譲ってもらって、シャキッとした内装に戻ってきた。仕上げている最中にフロントガラスの隙間のサビから雨漏りをしたりと、ひと通りの苦労をされたようだ。 「今では、純正のテクニクスのカセットデッキで80年代の音楽を聴きながら、週末に奥さんとコストコまで買い物に行ったり、テニスをプレイしに行くアシにも使っています」 新車から30年たった今でも、お父様から受け継いだW124を家族の相棒として愛用している渡辺さんだった。
宮越孝政