【高所得貧乏】世帯年収1000万円超えの共働き夫婦が貯金できない3つの理由
高所得貧乏となる理由2.先取り貯金をしない
高所得貧乏となる理由の2つ目は、先取り貯金をしないことです。 先取り貯金とは、名前のとおり「先に貯金をすること」をさします。毎月の給与が入ったら、そこから先に一定額を貯金用の銀行口座に移す仕組みです。 この先取り貯金をすることで、確実に毎月の貯金をおこなえます。貯金ができている世帯は、この先取り貯金をしている世帯が多いです。 まずは無理のない範囲で先取り貯金する金額を設定して、慣れてきたら少しずつ貯金額を増やしてみてもいいかもしれません。
高所得貧乏となる理由3.高額なローンを組む
高所得貧乏となる理由の3つ目は、高額なローンを組むことです。 会社員で高年収の世帯は銀行が高額なローンを借してくれるケースもあり、高額な家や車を購入できます。ただし、ローンの金額が高額だと当然毎月の返済額も高額となり、返済に苦しむ例も少なくありません。また、高額なローンが残っているということからメンタル的に悪影響が出る人もいます。 ローンを組む際には、将来の返済計画や借入金額の妥当性をよく検討するようにしましょう。
貯金はしなくてもいいという考え方もある
高所得貧乏となる理由を紹介しましたが、高所得世帯はそもそも貯金をしなくてもいいという考え方もあります。 会社員で高年収の世帯は老後に受け取る年金も高額です。例えば、以下の条件で平均年収ごとの年金受給額をシミュレーションしてみましょう。 ・1975年生まれ ・23~64歳まで会社員として勤務 ・65歳から年金受取を開始 シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●平均年収ごとの目安年金受給額(額面) 平均年収 年金受給額の目安(額面) ・200万円 月10万5000円 ・300万円 月12万5000円 ・400万円 月14万円 ・500万円 月16万円 ・600万円 月18万円 ・700万円 月19万2000円 ・800万円 月21万1000円 ・900万円 月23万3000円 夫婦ともに平均年収500万円の場合、世帯で月に合計32万円もの年金を受け取れます。月32万円あれば、老後は充分に暮らせる世帯もあるでしょう。 万が一の状況に備えて貯金があったほうがいいことに変わりはありませんが、どれくらい老後に向けて貯金をするべきかは世帯ごとに考え方がそれぞれです。 ぜひ一度、家庭でお金について話し合ってみてはいかがでしょうか。
参考資料
・厚生労働省「2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和4年調査結果」
苛原 寛