綾波レイ役・林原めぐみ「エヴァ」完結に「寂しさはありながらも“終わったな”ってちゃんと思えましたね」
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。12月13日(水)の放送は、声優の林原めぐみ(はやしばら・めぐみ)さんをゲストに迎えお送りしました。
◆歌詞を書くときの“パターン”
林原さんは、声優としてこれまで数多くのキャラクターを演じ、「エヴァンゲリオン」シリーズ(以下、エヴァ)では、綾波レイ役などを担当。2021年には完結作となる映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開され大ヒット。この映画の映像を初めて搭載した「ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン」も話題ですが、そのテーマソングでもある2曲が収録されているマキシシングル「終結の槍/終結のはじまり」を12月6日(水)にリリースしました。 今作は2曲とも林原さんが作詞を手がけており、そこにはエヴァの世界観が踏襲されています。そこで、れなちが「どういうふうに言葉を紡いでいくのですか?」と質問すると、林原さんは「エヴァに限らず、アニメとはもう付き合いが長いので、その作品に没入して、自分のなかで見えてきた世界を紡いでいくのが(歌詞を書くうえでの)自分の1つのパターンになっています。ただ、エヴァはもう(話が)終わっていて、私はそれを始まりから体験しているので、その世界を振り返る感じで書きました」と明かします アニメに関わる楽曲の作詞をする際、終了している作品と現在進行形の作品では、やはり書き方が違うようで、「原作があれば、そこから(言葉を)いただくけど、オリジナルはどう(ストーリーが)進んでいくのかが分からないので、何をどこまでどう書いていいのやらっていう……。とはいえ、その時点で出ている設定資料などを見ながら書いていますね」と話します。
◆エヴァは「残酷な天使のテーゼ」あってこそ
林原さんは、今回のリリースにあたって、自身のブログで「新世紀エヴァンゲリオン」オープニング主題歌「残酷な天使のテーゼ」(高橋洋子さん)への感謝を綴っています。というのも、新曲には「残酷な天使のテーゼ」の歌詞からワードを散りばめられており、「エヴァを最後まで見ていない人でも『この曲だけは歌う』という人が結構いて、“エヴァはこの曲があってこそだな”と思って。だからもう1度、この曲の歌詞を改めて見直してもらうきっかけになったらいいなと思い、あえて(「残酷な天使のテーゼ」にある)ワードを取り入れています」と語ります。 また、CDに封入される歌詞カードにはそのワードがわかるような工夫がされているそうで、「そういうのを探すのも楽しいと思いますし、今はCDではなく配信の時代ですが、私のお客さんのなかにはCDで手元に残したい人もいると思うので、そんな方々に買っていただいたことに対して報いたいなと思って」と言い、これにはれなちも「すごい! 細かいところまで愛情が散りばめられていますね」と感服します。