日本維新の会「国会の顔」前原誠司氏、存在感発揮できるか 問われる共同代表の手腕、吉村氏と考えに違いも
2024年12月に日本維新の会の共同代表に選出された前原誠司衆院議員(京都2区)は、大阪に軸足を置く吉村洋文代表(大阪府知事)に代わって党の「国会の顔」となる。衆院選で敗れた党の立て直しに加え、与党過半数割れの中、存在感を発揮できるか手腕が問われる。 【写真】玉木雄一郎氏に頭を下げる前原氏 前原氏は11月の京都新聞社のインタビューで維新の衆院選での敗因について「何を目指す政党なのか曖昧で不明確だった」と指摘。「新執行部では党内でしっかり議論し、腹合わせをやることが大事だ」と語った。目指す政策として教育無償化、憲法改正、統治機構改革、企業・団体献金禁止などの政治改革を挙げた。 吉村氏が代表を務める政治団体・大阪維新の会は二重行政の見直しや議員定数の削減を実行し、大阪府民の支持率も高いとして評価した。 少数与党の国会は「どこかの協力がなければ予算どころか法律1本も通らない。野党が政策実現できる絶好のチャンス」と表現した。かつて代表代行を務め、対立して除籍(除名)処分を受けた国民民主党が与党と政策協議している状況を「いいスタンス。維新もそういう立ち位置でやるべき」と述べ、教育無償化について与党と議論が必要との考えを示した。 吉村氏は12月1日の代表選出後、国政選挙で今後は関西圏を中心とした戦い方に修正する構えを見せた。一方、前原氏はインタビューで「全国に地方議員も支部もある。そうはいかないだろう」と答えている。