G20の議長としてどのような役割を果たしたいか

NHK：NHKのハラと申します。総理、いよいよ国内で初めてのG20サミットが迫ってきてるわけなんですけれども、米中の貿易摩擦の長期化に伴いまして、イラン情勢の緊迫化など、世界経済の【ヒ＊＊＊　00:26:18】、懸念材料は増えています。議長を務められる総理として、どのような役割を果たそうというふうにお考えになっているんでしょうか。また、懸念材料の払拭に向けて最も重視する点はどのような点だとお考えでしょうか。 安倍：現在、世界の中において、グローバル化による急速な変化の中で、不安や不満が国と国との間に鋭い対立を生み出しています。だからこそ、国際社会が団結して課題に立ち向かい、力強いメッセージを発信していくことが重要であると思ってます。このサミットにおいては違いを強調するのではなくて、意見の違いではなくて、共通点や一致点を粘り強く見いだしていく中において具体的な解決策に到達したいとこう思っていますが、具体的には自由貿易の推進、イノベーションを通じた世界の経済成長の牽引やデジタル経済のルールづくり、あるいはまた、環境、地球規模課題への対応や、そして女性の活躍推進、そういったテーマについて、G20として力強いメッセージを発出したいと思っています。 　そしてまた、米中の貿易摩擦については、G20での米中首脳会談を含め、米中両国が対話を通じて建設的に解決することを期待をしているところであります。また、中東の平和と安定は、日本のみならず世界の平和と繁栄にとって不可欠であります。議長国として、エネルギー、安全保障の重要性について、G20各国の間で認識の一致を図りたいと思っています。議長としてその責任を果たしていきたいと思っています。 司会：予定しております時刻、経過いたしましたので、以上をもちまして安倍総理大臣の記者会見を終わらせていただきます。皆さまご協力、感謝申し上げます。ありがとうございました。 安倍：ありがとうございました。 （完）【書き起こし】安倍首相が記者会見 通常国会が閉幕