大注目のアイドルグループ・集団がデビュー! プロデューサーNARASAKIの語る “現象”
集団GIG VOL.2、そしてその先は?
◆集団GIG VOL.2、そしてその先は?◆ ーー集団GIG VOL.2以降も楽しみなのですが…基本は、バンドセットでいくのでしょうか? というか、バンドセットでいくしかないのではという感想を持ちました。 NARASAKI もちろん、バンド編成でやるのがベターですから、いまのところは、毎週何本もライブをやるとか、そういうことは考えていないですね。集団の曲は、音のプロが集まらないとできないんです。不完全なものになってしまうんです。そういう部分は、一番気を使っていますね。 まきちゃん 対バンでも、バンド編成でやりたいという話はしています。やむなくオケでやるとしても、バンドセットに負けないようなオケを構築できてからですかね。 NARASAKI オケでやるなら、小屋も限定されるんじゃないかな…。 まきちゃん 対バンでまだ集団を見ていない多くの人に見てもらえるのはいいですけど、そこで音がショボかったらマイナスプロモーションにしかならないので。 NARASAKI そういう考えを、社長と共有できているのが僕は嬉しいです。 ーーそんな風に考えているグループなんて、他にないと思います! 朱菜さんは今のお話を、メンバーとしてはどう思いますか? 武者小路朱菜 バンドセットでリハしたり、ライブをやっていくうちに、バンド3人のみなさんと、メンバー4人の7人で集団なんだなと思い始めてきています。これまでのアイドル活動では、オケが当たり前でしたし、とにかく対バンにたくさん出るのが当たり前でした。自分もアイドル大好きなので、現場の数が少ないと悲しいという気持ちは分かりますし。でも、集団 1st GIG VOL.1のバンドセットでのライブは、そういう既成概念を超えるものだったんです。だから、ずっとバンドセットで一緒にやりたいですし、お客さんも同じ想いでついてきて欲しいといまは思っています。 ーーメンバーも、いまはスタッフ陣と同じ想いでいるんですね。 武者小路朱菜 でも、バンドのみなさんに頼るようなライブにはしたくないです。集団は、バンドセットだからいいんだよねとは思われたくない。なのでいまは、自分たちもスキルアップして、バンドのみなさんに負けないようにしていかなくちゃいけない、と思って日々レッスンをしています。 ーーいま、厳しくレッスンしているという感じなのでしょうか? 武者小路朱菜 でも、準備期間の一時期に比べたら…正直、方向性も見えなくて、どうすればいいのかわからなかった時期が一番厳しかったです。集団GIG VOL.1を経験して、バンドのみなさんといっしょにステージに立って、いまは方向性がなんとなく見えてきているので、辛くはないです。 まきちゃん いままでメンバーが経験したことのない世界観や楽曲だったから、それは辛かったよね。バンドといっしょにゲネプロをやった後、メンバーもちょっと理解してくれたのかなと感じました。メンバー4人に、最初からちゃんとグルーブがあったんですよ。やっぱり勘がいいな、この子たちを選んでよかったなとも思いました。 NARASAKI 僕もゲネをやった時に、おもしろいものになりそうだという感触がありましたね。集団に関しては、よければいいとか、悪ければダメとかそういう風には考えていないんですよ。曲が速いから、ちょっとボーカルがズレるとかそういうことがあっても、「そりゃズレるよな~、やっぱ速いよな~」と思うくらいで。 全員 (笑) NARASAKI でもそういうところがおもしろい。出てきたものがすべてだと思うので。いわば “現象” ですかね。ああいう曲に、可愛いメンバーが乗っかってきて、こういうステージができたという “現象” ですね。集団は、それがすべて。 武者小路朱菜 … “現象” って、なんですか? NARASAKI 例えば、月ってみんなは星だと思ってるじゃないですか。でも僕は、月は “現象” だと思っているんですよ。謎過ぎて。大きかったり小さかったりするし、その日によって違うし。自分の中では、みんなが思っている星ではなくて、“現象” だと思っているというか。それはそれで、そういうものであればいい。 まきちゃん ライブで言うと、曲があって、それにあわせて歌ってというのがあるかもしれないけど、歌がズレたとしたらそれがそういう “現象” であるし、ズレなかったらそういう “現象” だということですか? NARASAKI そうそうそう。ちゃんとズレずに歌うのを目標にするのは当然なんだけど、ズレたという “現象” があったら、それはそれでおもしろい。そういうことがおもしろいのが、集団というアイドルだと思います。僕達から見れば、お客さんたちも “現象” になってくれれば嬉しいですね。将来的には、そういうビジョンはあります。 ーー集団GIG VOL.2での “現象” に期待します。メンバーのみなさんは、集団GIG VOL.2に向けて、どう考えていらっしゃるんですか? 武者小路朱菜 お披露目の映像を見て、ここズレてたとか、チェックして、軌道修正しようと思っているところです。 NARASAKI すばらしい。そういう姿勢で、挑んで欲しいです。 武者小路朱菜 お披露目とは変わったね、よくなったねとお客さんに言われるようなライブにしたいです。あとは、お客さんを緊張させたくないです。ちゃんと楽しませたいんです。1st GIGに来ていただいた人はもちろん、まだ集団を経験していないみなさんにも、是非来ていただきたいです。
岩岡 としえ