AIが予測する今永昇太のMLB2024シーズン成績:苦戦を予測も現地メディアは新人王候補に挙げる
MLBにおける、日本人先発左腕の成功例が少ないと言う点において、今永昇太(カブス)のメジャー挑戦は非常に興味深い。
現在、今永以外では、今年でメジャー6年目となるブルージェイズの菊池雄星が唯一、日本人左腕で先発ローテーション入りしており、その菊池も昨季こそ出色のパフォーマンスを見せるも、メジャー通算となると、32勝37敗、防御率4.71と、大成功を収めているとは言い難い成績となっている。
ちなみに、MLBにおける日本人左腕最多勝投手である石井一久も、メジャー在籍4年で39勝34敗、防御率4.44と、傑出した通算成績を残しているわけではない。そんな歴史を踏まえた上で、AIはルーキー左腕の2024年をどう予想するのか。と言うわけで、まずはAI予想との比較対象として、今永が昨季、横浜DeNAベイスターズで残した成績を振り返ってみよう。
◆2023シーズン成績(NPB) 登板22 先発22 投球回148.0 防御率2.86 勝利7 敗戦4 セーブ0 奪三振174 与四球24 与死球4 自責点46 失点46 被安打132 被本塁打17 奪三振率10.58 与四球率1.46 被本塁打率1.03 被打率.238 BABIP.305 FIP2.36 WHIP1.05
さすがは侍ジャパン左のエースである。単純に2023年シーズンのMLBのスタッツに当てはめると、防御率、奪三振率、与四球率、FIP、WHIPはいずれもエリートレベルの数字となっている。
参考までに、これら数字を昨季のMLBに照らし合わせてみると、防御率はMLB全体で5位、奪三振率と与四球率は同じくMLB全体でそれぞれ8位と4位となり、FIPとWHIPは規定投球回に達した左腕に限定すると、何れもMLBトップの数字となる。問題はMLBの打者を相手に、これらの数字がどう変わるかだが、AIはそれを次のように予想している。
◆2024シーズンAIの予測成績 登板25.5 先発25.5 投球回139.6 防御率4.68 勝利7 敗戦8.4 セーブ0 奪三振127.8 与四球52 与死球3.1 自責点72.5 失点78.5 被安打129.6 被本塁打21.4 奪三振率8.24 与四球率3.35 被本塁打率1.38 被打率.242 BABIP.293 FIP4.60 WHIP1.30