バックパックと併用できる「モンベル」のアウトドア仕様「ファンブロー ベスト」は涼しい
「バックパックによる背面の圧迫を軽減し、背中部分にも空気の通り道を確保するため、取り外し可能な3Dバックパネルをウエアの内側に装着してあるのもオリジナルの工夫です。肌触りがよく、つぶれにくく、通気性が高くて乾きもいい素材です」
海から山まで夏のアクティビティの選択肢を広げる、暑熱対策の新しいツール
標高2,000m以上ある高地を歩くなら真夏でもある程度涼しく、むしろ防風や防寒のためにアウターなどを取り出す機会も多いが、そこまでのアクセスに時間がかかり、頻繁に避暑を楽しむことはなかなか難しい。
一方、天気と相談しながら気軽に出かけられる低山歩きは地球沸騰化の暑熱対策が課題で、「ファンブロー ベスト」が一つの解決策になる。
京セラ製バッテリーにより、最大30時間の連続稼働と風量の4段階調節が可能!
ファンとバッテリーの大きさと重さ、性能のバランスも開発時に検討を重ねた点だという。実際に使った感想として、機器の重さが負担になる感覚はとくになく、機器が行動の妨げになることもない。操作はバッテリーに装備されたボタンで行うが、電源オンと強度の切り替え、電源オフ(長押し)がボタン一つで行える。簡単だ。
「バッテリーは京セラ製のハイパワーモデルを採用しています。小型で大容量、出力が大きくアウトドアでの長時間使用に適しています。たとえば大量に発汗したとき最大の19Vで強風を送ると爽快ですが、汗が引くと思われる1時間後には自動で13Vに切り替わります。13Vの風もなかなか強く、この出力で約5時間の使用が可能なので、高い出力で計6時間ほどの行動に対応できます」
山歩きの行動時間として、1日6時間あれば十分だろう。実際は風が欲しい場面と、涼しくて不要な場面がその日の中でもあり、まず高出力で使いっぱなしということはない。日常の生活で使う場合も、炎天下で強風をオンする場面と、冷房の効いた場所でオフにする場面がある。高出力で約6時間なら暑い日を乗り切る上で不足はない。 「4段階に調節することができる風量に応じて連続使用時間の目安があり、第1段階の6Vの微風で約30時間、第2段階の9Vの風で約13時間の連続使用が可能です。充電は家庭用コンセントから、付属のプラグで行えます」 気化熱を利用するので、ベストの下に着るベースレイヤーは吸汗速乾のタイプを選ぶことが望ましい。山歩きが趣味なら誰でも機能素材のウエアは持っているだろう。「モンベル」製品でいえば「ジオライン」や「ウイックロン」などの快適素材がおすすめだ。 炎天下で猛暑に耐えて運動すると危険だが、適度に体温調節しながら登山やキャンプ、釣り、カヤックなどアクティビティを楽しむことは、冷房の効いた場所でじっとしているより健康的。この地球沸騰化の時代を乗り切るにあたって、「ファンブロー ベスト」を活用してはどうだろう。