「石丸新党」肝心の候補者は誰が選ばれる…?「私は積極的に関わらない」ドトールコーヒー鳥羽会長が明かした「予想外の返答」
「石丸チルドレン」を生み出したくない
「求めているのは石丸伸二の名前に寄りかからず、自分の力で選挙に打って出ることができる人。逆に言えば、自分と同じような人間を選びたいということでしょう。石丸チルドレンと呼ばれるような人を生み出したくないようです」 【独自】再逮捕された「美人すぎる寝屋川市議」の写真集全カットの中身…! こう明かすのは、ドトールコーヒー創業者で現名誉会長の鳥羽博道氏(88歳)。 夏に行われる都議会議員選挙に向け、昨年の東京都知事選で話題をさらった石丸伸二氏(42歳)が地域政党を立ち上げる。再び石丸旋風となるのか。都知事選で石丸氏の後援会長を務めた鳥羽氏に「石丸新党」への期待を聞いた――。 「2024年は世界中で重要な選挙が行われましたが、日本にとっては『SNS選挙元年』といえる年だったと思います。石丸さんはSNSを駆使して注目を集め、都知事選では政治に関心がない層を投票に向かわせました。 彼の手法を徹底して真似したのが、昨年10月に行われた衆院選で躍進した国民民主党の玉木雄一郎さんです。玉木さんは、石丸さんが都知事選で選挙事務所として使用したTKP市ヶ谷カンファレンスセンターを国民民主党の事務所とし、石丸さん同様に、最後の街頭演説会を東京駅丸の内口で行い、支持者を集めました。 『103万円の壁』などわかりやすい政策をワンフレーズで打ち出したことも飛躍の要因のひとつとなりましたが、石丸さんの手法を徹底してパクったことが功を奏し、国民民主党は若い世代の支持を得て大躍進しました。 現実問題として生活が苦しいという方が多くいます。国民の不安は明日の生活です。最近はメールのやりとりをする程度ですが、国民の生活のために玉木さんには頑張ってほしいという思いです」
あの人は我々の発想を超える、独特の考え方を持つ
政界と距離を置く経営者が多い中、鳥羽氏は積極的に政治に関わる姿勢を持つ。昨年の都知事選では石丸氏の後援会長を務め、「選挙の神様」の異名を持つ藤川晋之助氏に参謀役を依頼するなど石丸氏をバックアップした。 「幸いにも私は生活には困っていません。また、経営者は自分だけよければいいというものではないと考えます。日本を変えてくれる人であれば、政党を問わず、支援したいという思いです。選挙違反にならない限り、いくらでも支援したい。 政治家は国家経営という観点に立たなければいけないと考えます。そのためには経済成長が欠かせません。昨年9月の自民党総裁選では、日本の経済成長を具体的に掲げる高市早苗さんを応援しましたが、高市さんも私の事務所に来た際、『私はSNSが弱い。藤川さんを紹介してほしい』と話していました。 総裁の座こそ石破(茂)さんに譲ることになりましたが、決選投票まで進んだ背景のひとつには、都知事選で石丸さんを支援した民間のスタッフの一部がYouTubeなどを多用して党員への浸透を図ったこともあったと思います。 SNSを駆使しながら支持を拡大する戦略が選挙に欠かせないのは明らか。その先駆者となった石丸さんは日本の政治・選挙を変えたと言っても過言ではないと考えています。新しい武器を使った者がその時代の勝者になる。私自身、2024年はこれを実感した1年になりました」 国民の意識や政治の潮目が変わり始めている中、夏には都議選があり、参議院議員選挙も控えている。石丸氏に対して「2025年の政局のキーパーソンのひとり」という声があるが、鳥羽氏に「どういった形で新党を支援しますか」と聞くと、意外な答えが返ってきた。 「頼まれたら支援することもあるでしょう。事務所に関する相談はありました。しかし、私から積極的に関わることはありません。あの人は我々の発想を超える、独特の考え方を持っていますからね」