「お酒は飲みたいけど酔いたくない」に対応 宝酒造が缶チューハイの新ブランド
「お酒は飲みたいけど酔いたくない」―。宝酒造は1日、消費者のこんな複雑な心境に応えた缶チューハイの新ブランド「タカラ『発酵蒸留サワー』」を発表した。9月10日に全国のスーパーやコンビニなどで売り出す。 アルコール度数が3%と低いのに甘くなく、お酒をしっかり感じられる味わいが特徴。人気のレモン味など3種類をそろえる。価格は350ミリリットル入りが182円、500ミリリットル入りが256円。 ターゲットは「仕事を終えて楽しむ家飲みの後などに、家事や趣味の時間を過ごすため酔いたくない人」(担当者)。たる貯蔵した熟成酒などをブレンドした焼酎をベースに、発酵させたかんきつの果皮で酒を作り、さらに蒸留した素材を組み合わせた。 低アルコール市場は酒に弱い層を想定していることから、ジュースのような甘い商品が多い。一方、若者など「アルコール離れ」向けのノンアルコール市場も広がっているが、それでは満足できない層も多く、同社は「甘くない3%で新たな市場が創造できる」と期待している。