ローソン新業態店舗のイメージとは? 「ローソン・タウン」も構想 竹増貞信社長が語る
ローソンの竹増貞信社長は2025年6月14日の創業50周年までに1号店の出店を予定している新業態店舗に触れ「〈私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。〉の企業理念に即した大きな目標に向かっている。グーグル・アップル・アマゾンなどに並ぶリアル発のリアルテックコンビニエンスを目指す」と意欲をのぞかせる。 竹増社長の新業態店舗のイメージは次の通り。 ――店内厨房:調理ロボットが地の嗜好や当日の気温・湿度などに合わせて、その日その場所で1番おいしい料理を提供。 ――いつでも綺麗なトイレ:フタがなくボタンを押せば丸ごと自動洗浄・乾燥可能。 ――納品:自動陳列マシンにより商品がレール上を流れて所定の位置に到着。そこから陳列ロボットが賞味期限などを見極めながら自動で棚卸や商品仕分け売れ行きに合わせた陳列を行う。 ――リモート「よろず相談」:アバターによる接客でセルフレジの使い方や案内にとどまらず、OTC医薬品の販売、介護相談、車の相談など様々な相談を受け付ける。
新業態店舗を中核に、ローソンが将来的に目指すのは年代問わずすべての人にとっての便利を叶える「ローソン・タウン」の街づくり。 「僕らが目指すのは、グローバルリアルテックコンビニエンス。社会課題を解決するローソン流の街づくりへのチャレンジを『チャレンジ2030年』でやっていきたい。リアルなコンビニで成長してきたわれわれにテックを加えることで、企業自体を本格的にトランスフォームし、加盟店と一緒になってみんなと暮らすマチを幸せにしていく」との考えを示す。 メタバース・オンラインサービス・AI予測・ドローン配送・自動運転・働くロボットなどを組み合わせることで、社会課題を解決しながら幸せな街づくりを実現する。 中長期的な目標として、全国各地のニュータウンのリノベーションを構想している。竹増社長はローソンが向き合うべき社会課題の一つに少子高齢化を挙げる。 「50年、60年経過したニュータウンに住んでいる方々は超高齢化している。ここを、若者が住みたい街にリノベーションする。1階に高齢の方々が住み、上の階には若い方々が住む。ローソン、無印良品、成城石井、映画館が入り、老人ホームや保育園、ローソンファームもある。街には自動運転バスやドローンが行き交い、人々のリアルで温かい交流がある」との青写真を描く。