パンダ顔は、この控えめな感じが気分! タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフは83万6000円────GQ新着ウォッチ「Watches and Wonders Geneva 2024」リポート
個人的には、藤原ヒロシが2018年に全面的にデザインを手がけた限定モデル「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 by Fragment Hiroshi Fujiwara」が頭に浮かんだのだが、小ぶりな39mmケース径、ドーム型風防など、1960年代のオリジナルモデルのイメージを喚起する意欲作、というところに共通項を感じたわけだ。 シルバーのパンダ顔を採用した2024年の「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」は、ヴィンテージのトレンドが続く「Watches and Wonders Geneva 2024」を象徴するモデルの一つにカウントして良さそうだ。 これは会場を3日間歩いた雑感として、モノトーン系の文字盤─特にグレーやシルバー─にトレンドの可能性を感じたのだが、ブラックとグレーのツートンベゼルを採用したロレックスのGMTマスターⅡ、ブルーグレーをテーマカラーとするパテック フィリップのノーチラス&アクアノートと同じく、この控えめなシルバーがやけにしっくりとくるのである。 さらに推しの理由を加えると、オリジナルの7753SNはパンダのデザインがポップな印象だったが、新作では色味をセーブしたこと、シンプルなディテールに徹したこともあってか、同じパンダ顔でもクールに感じられることも記しておこう。 シルバーの控えめなパンダ顔、これが2024年のタグ・ホイヤー的「クワイエット・ラグジュアリー」ということになるだろうか。
TAG HEUER タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ SSケース&ブレスレット、自動巻き、39mm径、83万6000円 by TAG HEUER(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー) 文と編集・神谷 晃 AKIRA KAMIYA(GQ)
【関連記事】
- 【写真を見る】クワイエットなパンダ顔?を拡大チェック!
- グランドセイコーは手巻きの新ムーブメントで進撃!「Evolution 9 Collection 手巻メカニカルハイビート36000 80 Hours モデル 」は145万2000円!──「Watches and Wonders Geneva 2024」
- 「サントス ドゥ カルティエ」のブラウン文字盤&ノンデイトは、クワイエット・ラグジュアリーの正解!──GQ新着ウォッチ「Watches and Wonders Geneva 2024」リポート
- 一生もの腕時計、永遠の定番候補はこの21本!──オメガ、カルティエ、ブレゲ、ウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤー、シャネル、ルイ・ヴィトン、ブルガリほか
- 今選ぶべき“ノンデイト”な腕時計4選──ルイ・ヴィトン、パテックフィリップ、ブルガリ、グランドセイコー