『少年ジャンプ+』の編集部員・林士平 漫画家と一緒に“物件”巡り「緊急連絡先がなぜか僕」
■漫画編集の仕事で大切なこと「真面目に、丁寧に、全力で、全部やる」
――担当している漫画家さんに伝えていることはありますか? 基本的には「もの見ないと多分いいものを描けませんよ」っていう話は新人の頃からお話をします。別に何でもいいんですけど、小説だろうが、映画だろうが、ドラマだろうが、アニメだろうが、なにか掘り下げて、自分が知っていくジャンルみたいなものを持っておかないと、何作か描いたらすぐさま吐き出し切っちゃうことが多いので、「なるべくたくさん見ましょうね」、「見るのって楽しいですよ」みたいな話をお伝えするようにはしています。 ――インプットが必要なんですね。 そうですね。本当になんでもいいんですよ。その先生が摂取するのが苦じゃなく、かつ楽しみながら深めていけるものとかを持っておくと「漫画家って商売においてはとてもそれは役立つものでありますよ」っていうのをお伝えしていますかね。 ――漫画編集の仕事をされる上で大切にされていることはなんですか? 本当に真面目に丁寧に全力で全部やる以外にないんですよね。作家さんによって全然対応が違うので、やらなきゃいけないことも。「これを絶対大切に」って言われると難しいんですけど。でも「時間の許す限り全力で働きます」って言うだけですかね。「やれるだけ頑張ります。それで許してください」ってみんなに言っています。