【ローズS・生情報】「そこだけですね」 距離克服へ!四位洋文調教師が期待を寄せるセキトバイースト
[GⅡローズステークス=2024年9月15日(日曜)3歳牝、中京競馬場・芝2000メートル、秋華賞トライアル] 4月のGⅠ桜花賞(7着)後、休養していたセキトバイースト(四位)がGⅡローズSで秋の始動戦を迎える。 13日は栗東トレセンの角馬場からポリトラックコースに入り、軽く運動をこなした。「追い切り後も穏やかで、いい感じですよ。春は使い詰めだったこともあり、精神的にピリピリしていました。今回は穏やかで、すごくいい状態です」と四位調教師はひと息入れたことによるリフレッシュ効果を伝える。 「このレベルの馬は(動きが)いいですね。常に攻め馬で動きます」とトレーナーが納得の表情を浮かべるように、中間の調整過程は順調そのものだ。4日の1週前追い切りでは、藤岡佑を背にウッドでメイショウマジック(古馬1勝クラス)との併せ馬。僚馬を目標に置く形でスタートすると、最後は一杯に追われて鋭い伸び脚を披露した。1ハロン11・1秒(6ハロン84・0秒)の好時計をマークし、1馬身3/4先着に持ち込んだ。 「そこだけですね」とトレーナーが語るように、最大の焦点はキャリア初の10ハロン戦対応であることはハッキリしている。「(春は)坂路ばかりでしたが、今回はコースでやっています。リラックスして走れていますよ」(四位師)と中間はロングディスタンスを見据えた調教メニューを消化。血統面に注目すると、父デクラレーションオブウォーは芝の中距離重賞で実績のあるトップナイフやセットアップを送り出している。一方、母ベアフットレディは現役時代にカナダGⅡカナディアンS(芝1800メートル)勝ちの実績があり、一気の距離延長でも十分にこなせていいはずだ。 牝馬戦線を見据える四位師は「この秋は長い距離で頑張ってほしいですね」と期待を託した。初の重賞タイトル戴冠を狙うセキトバイーストが、桶狭間の舞台に挑む。
東スポ競馬編集部