ホアキン・フェニックス、「スプリット」降板していた ジェームズ・マカボイが告白
今年8月にトッド・ヘインズ監督の新作映画を撮影直前に離脱して物議を醸したホアキン・フェニックスが、2017年のM・ナイト・シャマラン監督の映画「スプリット」からクランクイン2週間前に降板していたことがわかった。「スプリット」主演のジェームズ・マカボイが、ジョシュ・ホロウィッツ司会の米人気ポッドキャスト番組「ハッピー・サッド・コンフューズド」で明かした。 「スプリット」に急遽代役として起用されたマカボイは「僕の方が上手い自信がある。なんて冗談だよ!」と話し、「彼(フェニックス)は素晴らしい俳優だ。僕とはまったく違う演技をしただろうし、きっと目を見張るパフォーマンスを見せたと思うよ」と語った。 「スピリット」は、23もの人格をもつ謎の男ケビン(マカボイ)が女子高校生(アニヤ・テイラー=ジョイ)たちを拉致監禁するサイコロジカルスリラー。19年に続編「ミスター・ガラス」、2000年に第3作「アンブレイカブル」が製作された。 マカボイは「彼が出演を取りやめたのは撮影開始の2週間前だったと思う。ほんとに直前だったんだ。僕には2週間しかなかった」と語り、「脚本がよくまとまっていたから、ほとんどの部分は自分がどうしたいのかすぐにわかった。理解するのにやや時間がかかるキャラクターもいくつかあった。パトリシア(女性人格)もデニス(男性人格)もすぐにイメージが浮かんだけれど、ヘドウィグ(子ども人格)はちょっと手こずったね。台本の読み合わせの時までつかめなかったから、とても緊張したよ」と吐露した。 「座りながら、“どうしよう。15人ものキャラクターを演じなきゃいけなくて、ユニバーサルの重役もジェイソン・ブラム(プロデューサー)もいるこの部屋の全員に品定めされるというのに、まだ一部のキャラクターはどう演じていいかわからない”って感じだった。本当に土壇場で思いついたんだ」と当時を振り返った。 マカボイは、ブラムハウス製作の新作ホラー「Speak No Evil(原題)」に主演。同作はデンマークの映画賞「ロバート賞」で11部門にノミネートされたサイコロジカルホラー「Gaesterne(原題)」(2022)を英語リメイクした作品で、ジェームズ・ワトキンス(「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」)が監督を手がけた。米ユニバーサル・ピクチャーズ配給で9月13日から全米公開されている。