「通用するかは疑問」異次元だった大谷翔平とは対照的な1年 大怪我に泣いた“韓国のイチロー”を米誌が猛批判「最大の失敗だ」
大谷翔平はドジャース移籍1年目で凄まじい活躍を見せつけた。 チームの3年連続22度目の地区優勝に貢献した背番号17は、個人としても史上初となる「シーズン54本塁打・57盗塁」(現地時間9月27日の試合終了時点)に到達。さらに打率.309、54本塁打、130打点、57盗塁、OPS1.041のハイアベレージを残し、フルタイムのDH選手として史上初のMVP受賞も確実視されている。 【動画】本塁打直後も気になる仕草 イ・ジョンフの「ヘルメット問題」を見る ナショナル・リーグ西地区の覇権争いの中で異彩を放った大谷。一方で同じ西地区で悲運に苛まれた名手もいる。昨オフにジャイアンツと6年総額1億1300万ドル(約175億円=当時のレート)の大型契約を締結したイ・ジョンフだ。 元中日の助っ人でもあるイ・ジョンボム氏を父に持つイ・ジョンフは、愛知県名古屋市出身。ゆえに「韓国のイチロー」の異名を持ち、米球界でも大きな期待を寄せられたが、今年5月のレッズ戦の守備中にフェンス際への飛球をキャッチしようと試みた際に左肩を強打。左肩関節唇損傷で今季絶望の大怪我を負い、重要なルーキーイヤーを棒に振る形となった。 ドジャースの後塵を拝したジャイアンツ。そんな名門にあって「チームを変える」と期待された目玉補強であったイ・ジョンフだけに、まさかの結果に厳しいも飛んでいる。 米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』は「2024年はジャイアンツにとって最も残念なシーズンの一つとして記憶されるだろう。とくに期待外れに終わったイ・ジョンフは最大の失敗だ」と断言。「韓国のスターとの契約は、現時点でうまくいっていないと言わざるを得ない。もちろんの怪我の影響はあったが、明らかな問題となった」と辛辣な意見を記している。 さらに「25年は彼の活躍に依存することになる」と論じる同誌は、「イ・ジョンフは3000打席以上をこなした選手ではKBOリーグ史上最高の打率を誇り、5度のゴールドグラブ賞も受賞するなど、一流のスキルの持ち主だ。しかし、技術がメジャーリーグでも通用するかどうか疑問に思うのも無理はない」と最後まで厳しい意見を寄せた。 大谷とは対極的な1年を送ったイ・ジョンフ。彼が、この悔しさを来季にどうぶつけるかは興味深いところである。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]