村上春樹氏、自身プロデュースの音楽イベント第3弾開催 「次はマディソン・スクエア・ガーデンじゃないか」
作家、村上春樹氏(75)がプロデュースするライブイベント「村上JAM vol.3~熱く優しい、フュージョンナイト」が29日、東京・すみだトリフォニーホールで開催された。 村上氏がDJを務めるTOKYO FM「村上RADIO」のイベントで、今回が3度目。MCを務める歌手、坂本美雨(44)と登壇した村上氏は「だんだん会場が大きくなっている」と約1800人が埋め尽くす客席を見渡し、「次は(米ニューヨークの)マディソン・スクエア・ガーデンじゃないかな」と笑顔であいさつした。 トークコーナーでは〝レコード愛〟を語る場面も。ラジオでは持参したアナログレコードを自らターンテーブルに乗せているといい、「アナログを大事にしていて、CDには冷たい。(音楽配信サービスの)Spotifyには目もくれない」とユーモラスに説明。「アナログのかわいいところは、キレイにしてあげればあげるほどいい音になる。CDは磨いても変わらない」と続けた。 今回の音楽のテーマは、1970~80年代に一世を風靡(ふうび)した「フュージョン」。音楽監督に親交の深いジャズピアニスト、大西順子(57)を迎え、海外から集まった一流プレーヤーたちの演奏を体感した村上氏は「生の音楽を聴くというのは心に残る。素晴らしい演奏でした」と感激していた。