【イベントレポート】「トラペジウム」高山一実が結川あさきに掛けた言葉は?木全翔也は役との出会いに感謝
アニメーション映画「トラペジウム」のプレミア試写会が本日4月25日に東京・新宿バルト9で行われ、原作者の高山一実、声のキャストの結川あさき、木全翔也(JO1)、監督の篠原正寛が登壇した。 【動画】アニメーション映画「トラペジウム」本予告(他12件) 高山による同名小説を原作とする本作は、「アイドルが放つ輝き」がテーマの物語。自分の力で“東西南北の美少女”を仲間にしてアイドルを目指す少女・東ゆうの10年間が描かれる。結川がゆう、木全がゆうの夢を応援する工藤真司に声を当てた。 高山は客席を見上げつつ「小説は6年ぐらい前に発売したもので、書いたのはもっと前です。こんなに大きなものになるとは、ありがたいなという思いでいっぱいです」と感激した様子で述べ、「完成したものを観させていただいたんですが、小説とアニメは全然違うものになっています。同じ東なんだけど、雰囲気が変わっていて。どちらのキャラが好きかなど、感想もいただけたら」と語りかけた。続く篠原は原作について「高山さんの味や毒が詰まっている」と評し、「それを大事にやらせていただきたいと思いました。小説では描き切れなかったもの、もっと描きたかったものをアニメの中で、少しでもやれたらと思って、高山さんと意見交換しながら作っていきました」と振り返る。 結川はオーディションでゆう役を射止めたそうで「高山さんをはじめとした皆さんに選んでいただいた事実がうれしくて。高山さんから『ゆうそのまんまです』というお言葉をいただいて、それを胸に、収録にがんばって臨みました」と回想。オファーが来た際に「びっくりした」という木全は「映画のお仕事は初めてで、緊張しましたし、手探りでやらせていただきました。この間、完成したものを観させていただいたんですが、お世辞抜きで本当に泣けるなって。僕の人生ともかぶる部分があって、泣きながら観ました。真司に巡り会わせてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです」と言葉に力を込め、「真司は身長までほとんど一緒なんです。真司大好きです」と愛情を示した。 イベント中盤には本作の出演者である内村光良のメッセージ動画がスクリーンにかけられる場面も。外国語通訳をしているおじいさん・伊丹秀一役を務めた内村は「監督に『もっとおじいさんで、もっとおじいさんで、もっとおじいさんで』って言われまして、すごいおじいさんの声になっています(笑)」と伝え、「全編高山一実の色があふれております。そこらへんを楽しんでいただけたら」とアピールした。これを聞いていた高山は「内村さんの優しさと伊丹の優しさは共通している部分。改めて、内村さんに演じていただけてうれしいです」と声を弾ませる。 最後に高山は「おこがましいんですけど、皆さんの気持ちを少しでも押せる物語を作りたいと思って書いた小説です」「今日はお時間を作っていただきありがとうございます。楽しんでいってください!」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。 柿原優子が脚本を手がけた映画「トラペジウム」は5月10日より全国でロードショー。「SPY×FAMILY」「ぼっち・ざ・ろっく!」のCloverWorksがアニメーション制作を手がけた。 (c)2024「トラペジウム」製作委員会