Rain Tree連載【第6回】市原紬希×新野楓果「今この活動が本当に楽しい」
新野「(市原)紬希は、自分の努力を他人に見せない」
秋元 康総合プロデュースの『IDOL3.0 PROJECT オーディション』の最終審査で惜しくも選ばれなかったメンバー17人がこの1年、“FINALIST”という名で活動してきた。このたび“Rain Tree”という新しいグループ名で始動。2025年1月にメジャーデビューすることが決まった彼女たちの素顔に迫るスペシャル連載。 【画像】神スタイル…!Rain Treeのメンバー・新野楓果の高身長際立つポートレート 第6回は市原紬希と新野楓果のインタビュー対談をお届け! ──このお二人での撮影は初めてだったそうですね。 新野楓果「ほかのお仕事でも紬希とはペアになったことがなかったので、二人だけで一緒に何かをすることが新鮮でした。普段の私と紬希の雰囲気が、自然に出せたのではないかなと思います!」 市原紬希「仲がいいので、撮影中に一緒にふざけたりもできて楽しかったです」 新野「紬希って、仲よくなるとふざけるからね(笑)。笑顔がたくさん引き出された撮影になったんじゃないかなと思います」 ──では改めて、自己アピールをお願いします。 新野「アイドルは可愛さが大切だと思うんですが、私はむしろ内面で勝負していきたいと思っているんです。明るい性格やポジティブな姿勢、年上としてメンバーを見守るポジションなど、そういう面を見ていただけたら、好きになってもらえる自信があります! 見た目はクールなお姉さん系かもしれないですが、意外とふざけることも好きなので、“親しみやすくて、Rain Treeのメンバーの中で一番背が高い子”と覚えていただければ嬉しいです!」 市原「私は歌もダンスも自信がなかったので、ほかの個性に注目してほしいと考えて『IDOL3.0 PROJECT』に臨みました。オーディションでは頭でくるみを割ったり、エアーで大根の桂剥きをしたり、ネギを切ってみたり(笑)。高校で調理師免許を取ったので、それを活かせたらなと思って。あと造形が趣味なので、粘土でダークなオリジナル“キメラ”を作るのが好きです。高校生のとき、ウサギとカメと人を合体させたキメラを作りました。今も握手会に持っていくことがあるのですが、そのキメラに会いに来てくれる方もいます(笑)」 ──新野さんは動画編集ができるんですよね。 新野「もともと友だちの誕生日動画を作ることが好きで、始めてみました。今は、”彼氏目線”で撮影したような”彼女感”のある動画をTikTokなどにアップしていて、どうしたらリアルな”彼女感”が出せるか、いろんな撮影や編集法を組み合わせながら作っています」 ──FINALISTとして一緒に活動して一年。同じグループのメンバーだからこその、お互いの知られざる一面を教えてください。 市原「楓果は見た目の通り、しっかり者のお姉さんではあるのですが、意外に子どもっぽい部分もあって、たまに赤ちゃんみたいになることがあります。お腹が減ったときや、行きたいごはん屋さんがお休みだったとき、お店は開いていても人が並びすぎて入れなかったとき(笑)。実はすごくふざける人だということも、まだファンの方々には気づかれていないと思います!」 新野「そう、気づかれていないんです(笑)」 市原「Rain TreeメンバーのグループLINEのアルバムには、楓果の変顔がいっぱい(笑)」 ──新野さんから見た、市原さんの知られざる一面は? 新野「紬希は、自分の努力を他人に見せない人です。頑張っているところを見られると、恥ずかしくなってしまうタイプなんですよ。だから、みんなで練習しているときにちゃんとできていなかったら、紬希は照れ隠しでその場はふざけているけれど、きっと家に帰ってから練習しているんだと思います。次の練習ではしっかりできるようになっているから、わかるんです」 新野「それから、ファンの方々の目には紬希はおふざけキャラに映っていると思いますが、メンバーが風邪をひいたときやダイエットしすぎたときに、すごく心配してくれて連絡をくれる人。料理ができるから、身体にいいものを作ってくれることもあります。そういうメンバー思いの素顔は、まだファンの方々にはあまり見せていない一面かなと思います」 ──お二人がアイドルになろうと思ったきっかけを教えてください。 市原「私はアイドルさんの中で特に日向坂46さんの大ファンで、他にも姉や父の影響でZOCさんも好きでした。それがきっかけでアイドルのオーディションを受け始めたのですが、実はその前に女優を目指して芸能事務所の演技レッスンを受けていた時期があったんです。高校2~3年生の時期でした。女優になったら様々な役を演じられるので、役としてアイドルにもなることもできる。そう考えて、最初はアイドルではなくて、女優になりたいと思っていました」 ──そこからアイドルに方向転換した理由は? 市原「演技レッスンで、『女優業をするアイドルがいるけど、演技一本でやっている女優には、アイドルは絶対に勝てない』というような話を先生にされて、私はアイドルが大好きだからカチンときちゃったんです。だったら私はアイドルになって、その上で女優さんのように演技もできる人になるぞ、と。そこから演技レッスンに通うのをやめて、アイドルのオーディションを受けるようになりました」 ◆市原「友だちとはまた違う“仲間”ができた」 新野「私も元々アイドルが好きで、最初に好きになったのはフェアリーズさんでした。推しメンは、今は清竜人25などで活躍されている林田真尋さんです! ほかにも兄の影響でAKB48さんにハマって、兄と一緒に握手会に行ったり、ライブ映像を観たりもしていました」 新野「自分がアイドルになる自信は全然なかったのですが、母は私を芸能界に入れたかったみたいで、あるとき原宿でスカウトしていただいた際に母はすごく前のめりでしたね(笑)。なのですが結局、特に自分から芸能界に挑戦することはなく、ブライダル系の専門学校に行って、卒業して会社に就職したんです」 ──そんな新野さんが『IDOL3.0 PROJECT』のオーディションを受けたのはなぜですか? 新野「ブライダル系の専門学校に行っていたのは、ウェディングプランナーになりたかったからでした。でも就活の時期はちょうどコロナ禍で、結婚式を挙げる人がいないのでブライダル業界の求人がまったくなくて。それで、2番目に興味があった美容系の会社に就職しました。1年半ほど働いたのですが、自分が一番にやりたいことではなかったので、なかなか仕事に身が入らない。それなら、まだいろんなことに挑戦できる年齢だし、やりたいことをやろうと思って、転職活動を始めようと思ったんです。ちょうどそのときに母が『IDOL3.0 PROJECT』の情報を見つけて、教えてくれました」 新野「母はやっぱり私に芸能界を目指してほしかったんでしょうね。『今の年齢で受けられるアイドルのオーディションは貴重だから、これが最後だと思って絶対に受けるべき!』と言われ、納得して。ずっと好きだったアイドルになるために、思い切って挑戦してみようと思いました」 ──最初の夢だったウェディングプランナーから、大きな方向転換をした印象です。 新野「ウェディングプランナーの仕事をしたかった理由は、結婚式というみんなが幸せになる場所、笑顔になる空間を作り出したかったからなんです。アイドルも、たくさんの方を笑顔にしたり、誰かを元気にしたり、みんなが幸せになるステージを作ることができる。そう考えたら、ウェディングプランナーとして実現したかった夢は、アイドルになっても叶えられるんじゃないかと思いました」 ──残念ながらWHITE SCORPIONのメンバーとしてデビューすることは叶わなかったものの、FINALISTとして一年間活動し、今に至ります。ここまでの期間で、ご自身が成長できたと思うところは? 市原「自分以外の人のことを考えられるようになりました。私は三姉妹の末っ子で、これまでずっと家族に甘やかされてきた自覚がありますし、いつも自分中心に考えてしまう癖がありました。でもオーディションでたくさんの人と出会って、合宿中は同じ夢を目指す女の子たちと一緒に生活することがすごく楽しくて。それからは『この人は今、何を考えているんだろう?』、『どうしてこの人は泣いているんだろう?』というように、他人について考えるようになりました。今はメンバーという、友だちとはまた違う“仲間”ができたので、それが嬉しいです」 新野「私は『自分が本当にやりたいこと』を見つけられたことが、大きな成長だと思っています。これまでの人生では、本気で頑張ったと思えることがそんなにありませんでした。でも最終オーディションに落ちてからの一年間は、本気で頑張ることができました。それは、本気でアイドルになってステージに立ちたかったから。もちろんつらいことも多かったですが、今この活動が本当に楽しいし、アイドルというお仕事に本気で向き合えていると感じます。それが、この一年間での私の成長です!」 ■PROFILE 市原紬希(いちはら つむぎ) 2004年11月17日生まれ 千葉県出身 特技・趣味/食事、大きな声が出せる、歌舞伎を見ること 新野楓果(にいの ふうか) 2000年10月8日生まれ 茨城県出身 特技・趣味/YouTubeを見る、人の名前を覚える、ダンス 取材・文:大久保和則
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