ルノー・日産・三菱自のトップが会見(全文3完)意見の相違はあった
ゴーン氏の提案を西川氏はなぜ反対したのか
BBCニュース:ありがとうございます。BBCからまいりました。楽しいですね。ただいろいろ深刻な問題が過去数カ月、アライアンスでは発生したと思います。ゴーンさんの話ばかりで、これ、真面目な質問です。その前はどうだったんでしょうか。この質問は西川さんにお聞きしたいと思います。 報道によると昨年の9月の取締役会で、ゴーンさんがさらにルノーと日産、あるいはアライアンスの統合を提案したと聞いて、それ、あなたは反対したと報道されています。つまりお聞きしたいのは、ゴーンさんの提案内容はなんだったんですか。そして西川さんはどうして反対したんですか。その提案は今回の合意内容とどう違うんですか。 西川:アライアンスをどうしていくか、あるいはアライアンスのこの部分というより、いろんな議論があったことは確かで、その中で私も意見を申し上げてます。今のご質問が、具体的になんらかの提案があったとか、あるいはなんらかの正式な議論があったということではなくて、それは会社の中でさまざまな意見があって、私は当時のナンバーワンとナンバーツーで議論して、私と当時の会長の間には意見の差はありました。それは明確に申し上げてます。 それ以上、具体的に別に申し上げる必要はないと思うんですけども、絶えず、それは意見の違いはあります。絶えず意見の違いはあるし、それが具体的な対立ということになっていたかどうかは分かりません。私はそう思ってないんですが。意見の相違はありました。これはこれから先、いろんなことをしていく中で、それは議論をしていく中で、その相違というのが相違のままで終わるかどうかは分かりません。分かりませんでした。ただしその段階で、去年の夏ぐらいですね、確かに意見の相違はありました。それだけははっきり申し上げておきます。以上です。 司会:ありがとうございます。一番向こうの列の、後ろ。じゃあ、はい。
ゴーン氏の振る舞いをどう感じているのか
朝日新聞:朝日新聞の【オオシカ 00:45:33】といいます。今日の会見は、3社のアライアンスがさらに進むということで、非常にいいことだとは思うんですけれども、スナールさんに伺いたいんですけど、そもそもこういう問題を起こしたゴーンさんの振る舞いについてはどのようにお感じになってますでしょうか。報道で伝わってくる限りでいうと、かなり相当いろんな問題を起こしてると思うんですけども、非常に、会社のお金と個人のお金の公私混同が激しくて、海外に豪華な家を買ったりとか、非連結の子会社を使って個人的な利得を追求したりとか、非常に彼は経営者として問題があるんじゃないかと思うんです。まだ司法の裁きはまだ始まってませんけれども、伝えられたことに1つでも事実であれば、もう経営陣としては失格だと思うんですけども、ゴーンの振る舞いについてはどのようにお感じになってますでしょうか。 スナール:2、3、私の人生で持っている信念というか原則があります。まずは人への尊敬の念、そして2つ目が事実を尊重するということ。そして3つ目は人を尊重し、人が、実際に証拠が出ない限り無実だと考えてるということです。ですから端的に言うと、よろしければ私はこの3つの原則を尊重したいと思います。私はそれを人生の中で変えたことはありませんので、今、変えるつもりもありません。以上です、ありがとうございました。 朝日新聞:もう1本質問で、今回のゴーンさんの振る舞いを見ると、やっぱりフランス側に、日本側をちょっと軽視したというか、ばかにしたというか、やや日本人をなめてるんじゃないかというような印象を受けるんですが、この点どうでしょうか。 スナール:もう一度、繰り返していただけますか。最初の部分、お願いいたします。申し訳ありません。 朝日新聞:今回の問題を見ると、フランス側、ゴーンさん側が、やっぱり日本人をばかにしてた、日本人をなめてたんじゃないか、日本の会社を侮ってるんじゃないかと思えるんですが、その点、どう思いますか。 スナール:間違ってると思います。間違ってるというのは、私、そもそも、過去にはいなかった人間ですから。ただ外から見ると、私、それまでフランス人が日本を否定的に見たことは決してありません。それはもう確信を持って申し上げます。今日まいりましたのも、この大きな成果を発表するのにまいりましたのも、私は個人的に、私だけではないんですけれども、日本の文化と、そして日本の方々は非常に敬意を表するべきだと思っているので、その点については、気は絶対に変わりません。 司会:ありがとうございます。じゃあ、はい。眼鏡掛けた方、その。違う、その左。違う、その後ろ。後ろです。