『ゴジラ-1.0』はシューズもゴジラ！

現地時間3月10日(日本時間3月11日)、世界最大級の映画の祭典である第96回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催。ステージで輝きを放ったドレスをチェック！ 【写真を見る】エマ・ストーンはペプラムデザインがキュートなドレスで登場 『哀れなるものたち』(公開中)で主演女優賞賞を獲得したエマ・ストーンは、ルイ・ヴィトンのパステルグリーンのドレスで登場。デコルテをすっきりと見せたマーメイドラインのドレスは、ペプラムのデザインが特徴的な1枚。オスカー像を手にすると喜びを爆発させ、3日後に3歳になるという愛娘に「彼女が人生を変えてくれた」と言葉を捧げる一幕も。興奮しすぎて背中が開いてしまったのか「ドレスの後ろは見ないでください」と笑顔を弾けさせるなど、明るい人柄の伝わるスピーチで会場を沸かせていた。 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(6月21日公開)で、初めてのオスカーノミネートで見事に助演女優賞に輝いたダヴァイン・ジョイ・ランドルフも、ルイ・ヴィトンのドレスでお目見え。さわやかなブルーのドレスはボリューミーな腕の飾りや、ゴージャスなトレーンもインパクト大。名前が呼び上げられると主演のポール・ジアマッティにエスコートされてステージに立ち、「長い間、私は違う存在になりたいと思っていました。でもいまでは、ただ自分らしくあればいいんだと気づきました」と語ったランドルフ。涙ながらのスピーチに、大きな拍手が上がっていた。 『バービー』の挿入歌「What Was I Made For」で歌曲賞受賞を果たしたのが、ビリー・アイリッシュ。シャネルのジャケット＆ツイードのスカート、白ソックスというスタイルに、ガザ停戦を求める赤いピンバッチをつけてレッドカーペットを歩いた。ステージでは、兄で音楽プロデューサーを務めるフィニアス・オコネルのピアノ演奏と一緒に、伸びやかな歌声を披露。圧倒的な歌声にSNS上でも「美しい歌声」「沁みる」と声が上がるなど、“本当の自分”を求める葛藤をすばらしく歌い上げていた。 また作曲賞＆歌曲賞のプレゼンターを務めたのは、アリアナ・グランデとシンシア・エリヴォという映画『ウィキッド』に出演するコンビ。グランデは、ジャンバティスタヴァリのピンクのドレスで、ふかふかとしたボリューミーなアームカバーがなんともゴージャス。エリヴォはゴージャスなフリルが施された、ルイ・ヴィトンのグリーンのドレスで、存在感を発揮していた。 日本中を大いに盛り上げたのが、『ゴジラ-1.0』(公開中)の視覚効果賞受賞。日本から、山崎貴監督と渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司が授賞式に参加し、ヒール部分にゴジラの手がデザインされた靴でレッドカーペットを闊歩。デザイナーの松井諒祐が手掛ける気鋭ブランド「ha | za | ma」が提供したもので、ゴジラの爪がかかとに襲いかかるような靴を履いて、アカデミー賞にすばらしい爪痕を残した。 山崎監督は「ハリウッドは私たちの作品を見てくれている。誰にもチャンスがあることの証だと思います」と世界中に勇気を与えるようなスピーチで、大きな拍手を浴びていた。 文/成田おり枝