7歳にして出演作は20本以上 『海のはじまり』海を演じる子役・泉谷星奈のずば抜けた実力
門脇麦、今田美桜らの幼少期を演じた泉谷星奈の“確かな実力”
そんな海を演じる泉谷星奈は、本作の海役をオーディションで勝ち取った。100人を越える同世代の子役たちの中から選ばれるほど、ずば抜けた実力を持ち合わせているのだ。7歳でありながら、出演作はすでに20本を超えており、娘役として様々な境遇に直面してきた。 『厨房のありす』(日本テレビ系)では、レストランを営む自閉スペクトラム症の主人公・ありす(門脇麦)の幼少期を演じた泉谷。難しい役柄ながら、母親を失ったショックや興味があるものへの好奇心など、短い出演時間の中で幼い“ありすらしさ”を体現した。 また『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系)の第3話では、瞳(奈緒)が勤める助産院に両親とともにやってくる。自分に妹ができるという現実や、母親がお産に苦しんでいる姿を目の当たりにして、初めての感情が渦巻く様子を演じ切った泉谷。筆者はその姿を見て、なにか懐かしさに訴えかけるような、こみ上げるものがあったことを覚えている。 さらに『海のはじまり』と同じく生方美久が脚本を担当した『いちばんすきな花』(フジテレビ系)では、今田美桜演じる夜々の幼少期を熱演。女の子を望んでいた母親のもとに生まれ、兄たちと遊びたくても、女の子らしさを強要されて育った夜々。人形のように、母親の期待を背負いながら生きてきた彼女の人格を形成する重要な時期を演じた。 錚々たる先輩俳優たちに囲まれながら、彼らと同じように演じるだけではなく、無垢な幼さを活かしたあどけなさとかわいらしさを含んだ演技が泉谷の持ち味と言えるだろう。ドラマの公式SNSで公開されている動画でも、海そのままのように無邪気に共演者たちに話しかけている様子を見ることができ、ストーリーの中でも、現場でも彼女が明るい雰囲気を作り出している。これから成長するにつれて誰もが経験する人生のあれこれを吸収して、年齢とともにその持ち味を磨いていく姿が楽しみだ。 参照 ※ https://www.theatre.co.jp/production/talent/1700014550
伊藤万弥乃