パキスタン株、「フロンティア」市場に格下げ-FTSEラッセル
(ブルームバーグ): 指数算出会社FTSEラッセルはパキスタンの株式市場分類を「フロンティア」に変更し、これまでの「セカンダリー新興国」から格下げした。
3日の発表資料によると、パキスタンは現行の地位を維持するための要件「ミニマム・セキュリティーズ・カウント」を満たせなかった。決定は9月23日から適用される。
債務懸念と政治的混乱を背景にパキスタン株式市場は数年前から変動性が大きく、時価総額が押し下げられてきた。同国は指数算出会社MSCIから新興国市場に格上げされてからわずか4年後となる2021年に、その地位を失った。市場規模と流動性の縮小が理由だった。
FTSEラッセルは昨年9月の見直しで、同国の指数ウエートが過去数年間に着実に低下し、「最低投資可能時価総額」が現行の地位維持に必要なレベルを下回ったとして、フロンティア市場に降格する可能性のある監視リストに同国を追加していた。
原題:Pakistan Stocks Downgraded to Frontier Market by FTSE Russell(抜粋)
--取材協力:Divya Balji.
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John Cheng