【バイク・インプレ】BMW「G 310 R」|軽快で素直なシングルロードスター
BMWらしさが詰まったライトウエイトスポーツ
ボリューム感あるガソリンタンクと絞り込まれたシートの対比や、小振りなライトカウルからシャープに跳ね上がったテールまでのラインなど均整が取れたスタイルのG 310 R。Mシリーズを連想させるカラーリングもBMWのミドルモデルであることを主張している。 【写真はこちら】「G 310 R」の全体・各部・走行シーン 後方排気・後傾シリンダーの単気筒エンジンはレスポンスが良く、大型サイレンサーから歯切れよいサウンドを響かせる。クラッチミートするとやや軽いトルク感ながら鋭く吹け上がり、コンパクトな車体を軽々と押し出す瞬発力を持つ。エンジンの回転上昇にあわせてパワーが出る印象なので、アクセルの開閉による車体コントロールが楽しい。その間、小排気量モデルにありがちな挙動の不安定さやサスペンションのチープな動きなどほとんどない。さすがはBMWと感じるセッティングだ。 ステップが前気味のポジションなども含め、乗り味はスポーツツアラー的。毎日の足にも使えるほどイージーかつフレンドリーなキャラクターでありながら、休日には高速道路を使ったロングツーリングをこなすというBMWらしい一面もしっかり備わっている。
横田和彦