『太陽がいっぱい』アラン・ドロンさんが死去 88歳
『太陽がいっぱい』などで知られ、日本でも愛された仏俳優アラン・ドロンさんが死去した。遺族によると、ドゥシーの自宅で3人の子どもと家族に見守られ、静かに息を引き取ったそうだ。88歳だった。 【写真】「アラン・ドロンさん」フォトギャラリー Varietyによると、アランさんは、1935年11月8日にパリ郊外で生まれ、第一次インドシナ戦争従軍を経て、カンヌでスカウトされた。1957年にイヴ・アレグレ監督の『女が事件にからむ時』でデビューを果たし、初主演作品『太陽がいっぱい』(1960)で日本をはじめ世界的にブレイクした。 その美貌で知られるアランさんだが、『サムライ』 (1967)などジャン=ピエール・メルヴィル監督とのタッグや、『山猫』(1963)などルキノ・ヴィスコンティ監督とのタッグで知られ、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の『太陽はひとりぼっち』(1962)、ジョゼ・ジョヴァンニ監督の『暗黒街のふたり』(1973)など数多くの作品に出演。『レッド・サン』(1971)では三船敏郎と共演した。 近年では、2003年から2シーズンに渡り放送されたドラマシリーズ『アラン・ドロンの刑事フランク・リーヴァ』に主演。2008年公開のファンタジー・コメディ映画『Asterix aux Jeux Olympiques(原題)』では、ジュリアス・シーザーを演じた。2019年には、長年の功績が認められカンヌ国際映画祭名誉パルムドールを授与されている。 フランスのエマニュエル・マクロン大統領はX(旧ツイッター)にて彼の写真をシェアし、「彼は世界に夢を届け、その忘れがたい顔で私たちの生活を一変させた」「映画スター以上の存在、フランスの誇りだ」と称えている。