物流からロボタクシーまで予想以上に早く到来するかも知れない自動運転社会
日本でもレベル4のバスやロボタクシーが数年以内に走り出す
さて、今後日本の自動運転はどうなるのか。見えてきたのは、(日本に限らず)レベル4の自動運転は、まず物流、バスやタクシーなど公益性の高い事業サービスが先行するということだ。自家用車ではNoAのような究極のレベル2への進化も期待されるものの、狭い道路に歩行者や多種多様なモビリティがひしめく日本では、中国とは異なるアプローチが必要になりそうだ。ちなみにトヨタは中国のMomenta(モメンタ)と共同開発した市街地NoA技術を、年内に中国で発売するbZ3Xに搭載するようだが、日本への導入の可能性は低い。 いずれにせよ、レベル4のトラックやバス、ロボタクシーがあと数年以内に日本の道を走り始めることは間違いない。予想していたよりも早い。同時にドライバーがいない未知の乗り物に対する「社会的なコンセンサス」が求められることになる。そのあたりの成り行きにも留意しておいたほうが良さそうだ。