首相「連立政権守り抜きたい」 最終日演説で「国任せられない」と野党攻撃、公明に配慮
石破茂首相(自民党総裁)は衆院選最終日の26日、野党候補と接戦を繰り広げる東京都内の小選挙区で街頭演説に臨んだ。派閥のパーティー収入不記載事件を受けた「政治とカネ」の問題で与党に逆風が吹く中、首相は「責任を持って国の独立と平和を守ることができるのは自民、公明両党の連立政権しかない」と訴えた。同時に、野党批判でもボルテージを上げた。 【表でみる】夕刊フジが作成した「落選危機にある大物・著名候補21人のリスト」 首相は同日、東京都小平市で不記載事件について「このようなことがあっていいはずはない」などと陳謝した。「政治とカネ」の問題で与党側を追及する立憲民主党などの野党について「立派なことをいうが、いっていることはバラバラだ。そのような人たちに、この日本の国を任せることはできない」と批判した。 一方、連立を組む公明への配慮も見せた。首相は公明党創立者で、昨年11月に死去した創価学会の池田大作名誉会長が掲げた「大衆とともに」という立党精神を念頭に、「大衆の中に生まれ、大衆の中で生き、大衆の中に死んでいく。それが公明党の皆さんの生きざまだ。何としても連立政権を守り抜きたい」と声をからし、与党過半数確保の必要性を訴えた。